オリジナルIPがつくる未来──新潟発クリエイティブの可能性

Nintendo Switch™用アドベンチャーゲーム『虧月の夜』が、2026年1月29日に株式会社エディアから発売されます。このたび、NSGグループに関わるチームも、その作品づくりに携わりました。
株式会社エディアが制作し、販売やマーケティングなどを担当。物語はNSGグループの株式会社ガタケット コンテンツ事業部「TOKIFUDE」とアニメプロデュースを行う株式会社アウローラが共同で開発。ガタケットは企画立案から世界観構築まで原作制作を担当しました。
ガタケットは、アニメ・マンガ・コスプレイベントの企画やマンガのコンテンツ開発、クライアントとなる出版社や企業とクリエイターをつなぐ機能を担い、クリエイターの活躍の場を広げています。
本作の制作にあたっては、ガタケットが企画プロデュースおよびアートディレクションを担い、NSGグループの教育機関と連携した新たな制作体制を構築しました。JAM日本アニメ・マンガ専門学校(以下、JAM)の卒業生がアートディレクターとしてガタケットと共に作品づくりを牽引。キャラクター原案・デザイン・イラストもJAMの卒業生作家が担当。音楽は、SHOW!国際音楽・ダンス・エンタテイメント専門学校(以下、SHOW!)の学生・卒業生が、オープニングおよびエンディングテーマ曲の作詞・作曲・編曲・歌唱までを一貫して手掛けています。教育の現場で培われた力が、実制作の場で発揮され、販売される作品として形になった制作モデルです。

IPを起点に広がるコンテンツ産業の可能性

ガタケットがオリジナルIP(知的財産:著作権・商標等)を持つことは、従来の事業活動の枠を超え、次の展開を開く鍵になります。IPは、ゲーム化にとどまらず、アニメや映画などの映像化、グッズ展開、イベント連動、さらには海外市場への進出といった多様なビジネス展開の起点となります。クロスメディア展開は、ファン層の拡大と作品・ブランド価値向上を同時に後押しし、収益基盤の安定にも寄与します。
さらに、IPを中心に形成されるファンコミュニティは、二次創作やSNSでの発信を通じて作品の認知度を高め、持続的なエンゲージメントを生み出します。コミュニティは、IPの価値を育てる基盤でもあります。作品の舞台やモデルとなった実在する場所、作者・制作会社ゆかりの地が「聖地」として共有される例も少なくありません。「聖地巡礼」の動きが生まれれば、地域活性化に貢献する可能性も高まります。
クリエイターにとっても、IPを起点にした広がりは大きな追い風です。関わった作品が多様なメディアで展開されることで、知名度が上がり、新たな仕事の機会が生まれる。キャリアの選択肢が広がります。
コンテンツ産業は首都圏を中心に制作、市場展開されるケースがほとんどですが、今回のように地方でIP開発が行われ、地方からコンテンツを世界に発信されていく動きが生まれています。私たちもその一翼を担い、地方創生に寄与できるよう挑戦を続けてまいります。

IPを起点としたコンテンツ産業は、クライアント・ファン・クリエイターが相互に関わり合いながら、それぞれの価値を高めていく可能性を秘めています。コンテンツ産業は国が重点的に投資を行う17の成長分野に指定され、経済産業省も、コンテンツ産業投資支援事業を進めています。同事業では、日本発コンテンツの海外売上を2023年の約5.8兆円から2033年までに20兆円規模へ拡大する目標が示されています。

雇用と創造が循環する地域活性化のエコシステム

新潟市は2011年に「マンガ・アニメを活用したまちづくり構想」を策定し、現在は第3期を迎えています。NSGグループでは、2000年に開校したJAM、2021年にアニメ・マンガ学部を開設した開志専門職大学、アニメスタジオの株式会社新潟アニメーション、CG映像等のデジタルコンテンツ開発を行う株式会社ファンタジスタなどを中心に、その推進に取り組んできました。さらに、2026年2月20日(金)から25日(水)に開催される第4回新潟国際アニメーション映画祭にも、立ち上げ時から全面的に協力しています。

NSGグループは、今後もオリジナルIPをはじめとするコンテンツ創出に力を注ぐとともに、それを担う人材の育成・輩出に継続的に取り組んでまいります。取り組みを積み重ねることで、コンテンツ創出の基盤を強固なものとし、新潟発のクリエイティブの可能性をさらに広げていければと考えています。新しい雇用を創出し、地域活性化に貢献できるよう、今後も一歩ずつ進めてまいります。    〆