「今を大事にする」という挑戦―ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックから

ミラノ・コルティナ2026冬季オリンピックが閉幕しました。各国を代表する選手の皆さんが見せた姿に、胸を熱くする日々でした。私が強く心を動かされたのは、結果そのもの以上に、選手一人ひとりが人生をかけて挑む姿勢です。オリンピックとは、まさにその姿勢、覚悟が交差する舞台。画面越しでも、選手が背負ってきた時間の重さが伝わってきました。それぞれの一瞬に、何年も積み重ねてきた努力や挑戦、競技と真剣に向き合い続けてきた想いが凝縮される。そう思うとき、勝敗を超えて胸を打つものがありました。
今大会では、NSGグループゆかりの4選手がスノーボード・ハーフパイプに出場し、応援しながら思わず息を飲む場面がいくつもありました。JWSC国際スノーボード&スケートボード専門学校(以降、JWSC)2年生の山田琉聖選手は、持ち味の独創性を武器に初出場で銅メダルを獲得。開志国際高校卒業生の平野歩夢選手は、複数箇所の骨折を抱えながらも新技に果敢に挑み7位入賞。2025年4月に開校した広域通信制・開志創造高校1年生の工藤璃星選手は、初出場ながらも攻めの姿勢を貫き5位入賞。開志国際高校・JWSC卒業生で、現在はJWSCでコーチも務める冨田せな選手は、決勝前の公式練習で負傷しながらも最後まで攻める姿勢を崩さず、9位に入りました。

今日を大事にする
さまざまな報道に触れる中で、とりわけ心に残ったのは、平野歩夢選手が大会後に発信した言葉でした。なかでも「今しかできない事を 今 大事に」という一節です。
この言葉には、怪我を抱え、「生きるか死ぬか」を覚悟しながらも、それでも挑戦することを選んだ平野歩夢選手ならではの重みがあります。日々、どれだけ今日を大切に生きることができるか。その姿勢こそが、挑戦し続ける人の本質を形づくっていくのだと改めて思いました。
この言葉は、自分自身の日々に立ち止まるきっかけになりました。人生は長いように見えて、振り返ればあっという間。限りある時間だからこそ、今日という一日の過ごし方が大切です。一日一日を悔いなく、志した道に真っ直ぐ向き合い、その瞬間にできる最善を尽くすこと。平野歩夢選手の言葉は、その姿勢を改めて確かめる機会となりました。
挑戦は続いていく
大舞台での挑戦は特別な一瞬ではなく、その手前の日々の積み重ねにあるのかもしれません。思いきって挑める場があり、上手くいかなくとももう一度挑める空気がある。周囲の理解と支えがあってこそ、人は前へ進む力を持てるのだと思います。
3月6日にはミラノ・コルティナ2026パラリンピックが開幕します。夢に向かって挑み続ける選手の皆さんの姿は、私たちに大きな刺激を与えてくれます。私自身も、今を大切に生きる姿勢を忘れず、挑戦する人を支える環境づくりに微力を尽くします。挑戦が日常となり、その挑戦が未来を切り開く力となるように。 〆


