アルビレックス新潟の必勝を願う御朱印
私が宮司を務めている古町神明宮の境内社として白鳥神社という神社がありますが、この9月よりアルビレックス新潟の必勝を祈願して、特別な御朱印の頒布をはじめました。
古町神明宮は、天照大御神と豊受大神を主神として祀る神社で、猿田彦大神と大彦命を御祭神として祀る船江神社が合祀されています。船江神社は、1700年以上の歴史があり、『延喜式』神名帳〔延長5年(927年)〕に式内社としても名を連ねる大変長い歴史のある神社です。
白鳥神社は、アルビレックス各チームを応援してくださる皆さんをはじめ新潟に暮らす方々の願いを一つに集め、さらに大きな力にしようと、すべての「アルビレックス」の成功と躍進を祈願するお社として、白鳥神社建立奉賛会によって古町神明宮の境内に建立されました。大彦命と天手力男神(あめのたぢからおのかみ)を御祭神としてお祀りし、天手力男神は勝利の象徴として力の神様、スポーツの神様として信仰されています。
毎年シーズンの始まる前にはアルビレックスの各チームの選手、スタッフの皆さんが古町神明宮に必勝祈願の参拝をしていただいています。
若いメンバーがアルビレックス新潟とのコラボレーションを発案
今シーズンも終盤戦に入りましたが、アルビレックス新潟はJ1昇格を目指し懸命な戦いを繰り広げています。白鳥神社もアルビレックス新潟の念願成就を応援したいという気持ちで、また、日頃より応援してくださるサポーターの皆さんや地域の皆さんが参拝して思いを届けていただく機会の一つとして、アルビレックス新潟とコラボレーションした御朱印の頒布をはじめました。
白鳥神社では、以前よりアルビレックスとコラボした御守りを頒布していたり、選手の皆さんが思いを書き込んで奉納した絵馬を参拝した皆様にご覧いただけるようにする取り組みを行っています。今回新たに頒布を行ったアルビレックスとのコラボによる御朱印は、若いメンバーたちがアイデアを出し合い企画を進めてきました。この御朱印の他にも、8月にNSGグループの専門学校の学生がデザインした夏らしい期間限定の御朱印を頒布したり、秋祭(収穫祭)では秋祭り限定の御朱印の頒布を行ったり、参拝して神社を身近に感じていただく取り組みを企画して発信しています。
また、コロナ禍で現在ほとんどの神社で手水(参拝いただいた方が手を洗い、口をすすぎ、身を清めていただくためのもの)のご利用を控えていただいていますが、手水にカラフルな色の小物を浮かべ装飾するなど、参拝いただいた方に楽しんでいただくための取り組みも行っています。
コミュニティの核として地域活性化に寄与
アルビレックス新潟とコラボレーションした御朱印はメディアでも取り上げていただくなどした事もありご注目いただき、これをきっかけに参拝いただいた方もいらっしゃるかと思います。参拝した証としてお頒ちする御朱印が一つのきっかけとなり神社を参拝していただくことで、暮らしの中での感謝を感じ、自分自身の祈りを意識していただく機会になれば幸いと思います。初詣や七五三、合格祈願などで参拝いただく方が多いと思いますが、そうした人生の節目以外でも参拝していただくことは、皆さんの人生を豊かなものとする一助となるのではないかと思います。
また、古来より神社にはコミュニティの一つの核として地域活性化に寄与するという役割も担っています。お祭りなどに参加していただいたり、参拝していただくことで地域の歴史や文化を知るきっかけになったり、交流や観光という面で社会貢献できる大きな可能性を持っていると思います。これからも、皆様と共にある神社として地域に貢献できるよう取り組んでまいりたいと思います。