【コラム139】三条市と医療系高等教育機関開設に関する基本協定を締結

NSGグループは三条市と、「三条市における医療系高等教育機関の開設に関する基本協定」の締結を行いました。この協定は、地域医療を担う人材の供給基盤を確立するとともに、三条市の若年層の人口減少対策に資する医療系高等教育機関の開設のために締結するものです。先日三条市役所でその締結式が行われました。

三条市がこの医療系高等教育機関の開設を目指すこととなった背景には、「深刻な慢性的看護職員不足」と「若年層を中心とした人口流出」という二つの課題があります。その課題への対応策として医療系高等教育機関の整備の検討を進めていたところでNSGグループを誘致候補者としていただきました。協議を重ね基本的な事項について合意し、この度の協定締結にいたりました。

この協定に基づいて設置を目指す医療系高等教育機関は専修学校で、2020年の開校予定です。看護学科(3年制・定員40名)、歯科衛生士学科(3年制・定員50名)、医療事務学科(2年制・定員25名)を設置する計画です。

NSGグループは、「人づくりを通して、地域の発展に貢献したい」という想いで、1976年に創立いたしました。以来40年にわたり、教育、医療、福祉、さらに健康、スポーツ、食や農などをはじめ、様々な分野で事業創造を通じた地域活性化に取り組んでまいりました。

専門学校教育の領域では新潟と福島で32校の専門学校を展開し、若者が地元に留まり地域社会の中で活躍するという面からも、地域の活性化に取り組んでいます。

NSGグループでは複数の医療系の専門学校を運営し、これまでにそれらの分野の専門職を養成してきた豊富な経験があります。また、新潟医療福祉大学もあります。三条市に開校する学校で学び、さらに高度な勉強をしたいと考える学生には、新潟医療福祉大学と連携し、編入などもできるように制度を整えていきたいと考えています。

 

三条市を含む県央地域では、県央基幹病院の設置計画があり、今後は看護師をはじめ医療関連の人材確保とそれに向けた人生育成が重要になります。NSGグループは高等教育機関の運営を通じて、若者が地元で学び、身につけた知識や技術で地元に貢献できる環境づくりに取り組んで参りたいと考えています。

三条市のものづくり文化と密着した実学指向は、NSGグループが行ってきた専門教育と非常に親和性が高く、お互いの協力により大きなパワーを生み出すことが可能だと信じています。その大きなパワーで、未来の職業人を、三条市の皆さんと共に育成していければ幸いです。

これからも三条市はじめ地域の方々と連携・協力して、よりよい教育の場を作ってまいりたいと考えています。