2018年の年頭にあたって【コラム153】

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願い申し上げます。年頭にあたり一言ご挨拶を申し上げます。

政府が取り組む「地方創生」の中核である、まち・ひと・しごと創生総合戦略も今年で4年目に入ります。地方から東京圏へ若者の流出が続き、東京一極集中に未だに歯止めがかからない状況です。地方における雇用状況では、サービス業や医療・介護などの求人が増えていますが、残念ながらそれ以外の分野で若者に魅力のある仕事が不足しています。魅力ある働く場の創出が人口流出を止め、地方創生の実現に繋がっていきます。
地方創生の主役は民であり、特に地方の中堅・中核企業が、官や学と連携してイノベーションを起こし、既存事業の拡大や新規事業を創出することが地方創生を成功に導く最良の道であり、また、新規事業を促進する上においては、経営について知見を有する中堅・中核企業の経営者(旦那衆)がメンターとなって、新たに事業を立ち上げようとする若者を支えることが重要だと考えています。

そうした地域の中核企業を後押しする「地域未来投資促進法」が昨年施行され、経済産業省が「地域未来牽引企業」の選定を行いました。地域未来牽引企業とは、地域の特性を生かして高い付加価値を創出し、その波及効果で地域の経済成長を牽引することを期待される企業です。
NSGグループでは、(学)新潟総合学院と今代司酒造㈱、㈱峰村商店の3法人が選ばれました。(学)新潟総合学院は、(学)国際総合学園と共に新潟、福島で32校の専門学校を運営し、地域で活躍する人材を育成するNSGグループの基幹法人です。今代司酒造㈱は創業1767年の酒蔵で、㈱峰村商店は創業1905年の味噌・漬物製造業です。両社はNSGグループが事業継承し再生した老舗企業です。この選定を励みに、今年も事業活動を通じて地域経済の活性化に貢献すると共に、地域にやりがいのある働く場を創出するべく取り組んでまいりたいと思います。

また、今年の4月には「新潟食料農業大学」を開学いたします。この大学では、食料・農業分野における知の拠点として教育、研究に取り組み、それをビジネスとして発展させることができる人材を育成してまいります。産業振興や産業創出の一翼を担えるよう発展させていきたいと考えております。

NSGグループは、幸福で豊かな社会の実現を目指し、今年も全力で取り組んでまいります。皆様におかれましても、幸多い一年となりますことを祈念しております。          〆