小学校で始まるプログラミング教育【コラム179】

2020年より文部科学省による大きな教育改革がスタートし、今年4月から小学校の授業の中でプログラミング教育が行われるようになります。学校では一人一台のパソコンを利用できる環境を整えるよう順次整備を進め、パソコンの基本操作をはじめ、理科や算数などの授業の中でプログラミング的な思考を養う内容が取り入れられます。2021年度からは中学校の「技術・家庭」科目の中でより実践的な授業が行われ、2022年には高校の「情報」科目にプログラミングが必修として含まれるようになり、プログラミングを問題解決に活用することを学ぶようになります。2024年になると、大学入学共通テストで「情報」の科目が導入されることや、パソコンで試験を受けることも検討されています。

NSGグループのチアリーでは、そうした国の改革の実施に先駆けて、2015年9月に小学生・中学生向けのプログラミング教室「STAR Programming SCHOOL」を開講しました。事業を開始し、教育ノウハウを確立し、現在は全国の百貨店や大型ショッピングセンターを中心に86教室展開しています。また教室は国内だけに留まらず、イギリスのロンドン、中国四川省の成都など海外でも展開しています。同社による先駆的なプログラミング教育の取り組みは、総務省が行う「若年層に対するプログラミング教育の普及推進」事業にも選定され、民間事業者としてその普及に貢献するべく取り組んでまいりました。

AIやIoTが飛躍的に発達し、第4次産業革命が起こり社会に大きな変化が訪れます。また、10年~20年先という近い将来の内に、今の職業の半分がAIやロボットなどで代替されるとも言われており、これからの時代、それらを使いこなせることが必要になることは元より、現時点では想像もつかないような職業が出てくるであろうとさえ言われています。プログラミング教育はプログラミング言語を学ぶことではなく、プログラミングの考え方を学ぶことで、論理的思考力、問題解決力、創造力を養う事に主眼を置いています。プログラマーやICTの分野での活躍を目指す子どもたちだけでなく、どのような職業に就くとしても必要とされる能力を身に付ける教育として位置づけられています。

子どもの保護者の方を対象とした最近のアンケートでは、子どもに通わせたい習い事の中で学習塾やスポーツ、英会話と並びプログラミング教室が上げられるほど注目される分野になってきました。また、これから学校で授業が始まると、それをきっかけにプログラミングに興味を持って通い始める生徒さんも出てくることと思います。今後も未来を担う子どもたちが楽しくプログラミングを学ぶ教育サービスを提供することを通じて、社会の発展に貢献できるよう取り組んでまいります。          〆