新型コロナウイルスワクチン職域接種の取り組み【コラム195】

「もう打った?」最近同世代の人と面会する時によく聞くフレーズです。日本国内で新型コロナウイルスワクチンの接種が進みはじめました。医療従事者の接種はほぼ完了し、高齢者の接種も政府が目標として掲げた7月末までに希望者が接種できるペースで進んでいます。私も先日2回目の接種が完了しました。もう安心とまではもちろん思えませんが、接種を終え、少し気持ちが楽になりました。64歳以下の方を対象とした接種が始まり、企業や団体単位での職域接種も始まりました。ウイズコロナはまだ当面は続き油断はできませんが、接種した人が増え、社会全体として集団免疫の状態になれば、経済・社会活動も一歩前進することができようになると思われます。

NSGグループでも体制を整え、7月上旬以降、新潟県内2会場、福島県内1会場で、NSGグループの学生・教員・職員・社員約2万人の中の希望者を対象に順次ワクチンの職域接種を開始いたします。
NSGグループでは、4つの大学や34校の専門学校などの高等教育機関をはじめ、学習塾、各種のスクールなどの教育事業を展開しています。また、病院や福祉・介護・保育分野において、施設サービスや在宅サービスなどを展開しています。加えて、健康・スポーツ事業や建設・不動産事業、食・農業事業、エンタテイメント事業、法人サービス事業、生活サービス事業など展開し、パート・アルバイトを含めると1万2千人以上が働いています。NSGグループではエッセンシャルサービスを提供する事業など地域社会に寄り添う事業を多角的に展開しておりますが、ワクチンの職域接種に取り組むことで、学生及び教員・職員・社員が安心・安全に学業や仕事に取り組める環境を整えると共に、サービスの利用者様や取引企業様にも安心・安全を提供できるものと考え、最初の申請のタイミングで手を挙げました。また、新潟、福島以外の事業所でも大都市圏の社員については、関係団体の実施する職域接種に参加させていただくなどの対応を行いました。

職域接種を実施するにあたり、接種会場と打ち手の確保という点が課題でありましたが、新潟では新潟医療福祉大学やグループの病院の医師、看護師などの協力により、郡山では地域の医療機関様の協力によりワクチン接種の体制が整いました。
生活を送る上での安心感という面において、医療福祉の充実は地域活性化のとても重要な要素と考え、医療福祉の高度専門職を育成する新潟医療福祉大学や病院、福祉施設の運営に取り組んでまいりました。そうした取り組みがベースにあって、今回NSGグループ内で職域接種の体制を整える事ができました。大勢の学生、教員、職員、社員を抱える当グループが率先してワクチン接種に取り組んでまいりたいと思います。また、接種希望者の状況を見ながら、可能であれば対象をご家族や地域の方にも広げていきたいと考えています。

NSGグループは、地域社会の一員として政府が進める新型コロナウイルス感染症の感染防止に向けたワクチン接種の加速化に積極的に取り組み、微力ではありますが、人々が安心して暮らせる日常に貢献してまいりたいと思います。      〆