開志学園高校、開志国際高校の夏の全国大会での活躍【コラム209】
このコラムで、時折アルビレックスや大学スポーツの事について紹介しておりますが、今回は、NSGグループが運営する2つの高校のインターハイなど夏の全国大会における活躍について紹介したいと思います。
NSGグループには開志学園高等学校と、開志国際高等学校という2つの高校があります。開志学園高校では、インターハイのボクシングライトウェルター級に出場した六井和さんが優勝を飾りました。また、女子硬式野球部は全国高等学校女子硬式野球選手権大会に出場し、準優勝の結果を残しました。決勝戦は横浜隼人高校と甲子園球場で行われ、延長10回3-4の熱戦がメディアにも大きく取り上げられました。
開志国際高校では、バスケットボール部男子が2018年の優勝以来となりますがインターハイ決勝に駒を進めました。決勝は惜しくも敗れましたが福岡第一高校と76-77というインターハイの歴史に残る接戦を演じ準優勝となりました。また、陸上競技においても、砲丸投げで渡辺豹冴さんが3位入賞、男子4×100mリレーで4位入賞と好成績を残しました。
ここでは入賞のみご紹介しましたが、開志国際高校では卓球部、バドミントン部、柔道部もインターハイに出場し、ゴルフ部も全国高等学校ゴルフ選手権大会出場するなどそれぞれ全国の舞台で頑張っています。
開志学園高校は2002年に開校した単位制、通信制の高校で、「個性の力は無限大」を教育理念に、文化芸術分野、音楽エンタテイメント分野、スポーツ分野、実務・進学分野の4つの専門コースを設けているのが特徴です。昨年秋にオンラインコースも設置しました。
また、通信制の仕組みを活用し、アルビレックス新潟の育成組織の位置づけでサッカーのエリート教育を実践するJAPANサッカーカレッジ高等部や、福島県郡山市で多種多様な分野の専門コースを設けた国際アート&デザイン大学校高等課程も展開しています。
開志国際高校は2014年に開校した全日制普通科高校で、医学科進学コース、国際情報コース、国際アスリートコース、アスリートコースの4コースを設け、自ら道を切り拓く「主体的な学び」を追求しています。
どちらも校名に「開志」という言葉を掲げておりますが、それぞれの学校での学びを通して志を立て、志の実現に向かい励み、生徒が自らの人生を豊かで充実したものとしていけるよう、人間教育に力を入れています。
高校や大学でアスリート育成に取り組みを始めたのは、将来アスリートとして有望な若者が新潟県外に流出していくという事が大きな理由です。県外流出をくい止めたい。また、その流れを逆転させて、全国から新潟に集まるようにしたいという思いがありました。
以前は中学や高校で活躍した有望な選手の多くは、高校や大学進学を機に新潟県外の強豪校にスカウトされて、新潟県を離れてしまうという状況がありました。競技者として成長し、活躍できる環境が新潟県になければアスリートがそうした選択をするのはもっともな事であろうと思います。しかし、そうした人材が新潟県に残れる環境を整備しなければという事で、NSGグループでも2つの高校や新潟医療福祉大学、新潟食料農業大学の中で様々な種目のスポーツの強化に取り組んでいます。
もちろん、NSGグループだけではなく、新潟県内の他の高校でもスポーツに力を入れる学校があり、それが相乗効果を生み、新潟県の高校が様々なスポーツで全国大会上位に食い込むようになってきました。新潟が「スポーツ不毛の地」と言われていたこともありましたが、スポーツに関する新潟の印象がその頃とは大きく変わったように感じています。
スポーツは、選手に限らずそこに関わる全ての人々が努力の大切さを学んだり、協調性を養ったり、家族やコーチなどのサポートに感謝の気持ちを持つようになったり、人間形成において大きな役割を果たしてくれます。またそれだけでなく、人々の心に直接訴えかけ、感動を与え、夢や希望を与えてくれるものでもあります。
開志学園高校や開志国際高校のスポーツ強化はまだはじまったばかりです。これから各競技がますます強くなっていって欲しいと思いますし、もっと様々な競技で若い人達の才能を輝かせることができる場をつくっていけるよう、私も応援していきたいと思います。 〆
<池田弘Facebookページにも掲載しています。>