にいがた未来塾

2007年4月、新潟市は本州日本海側初の政令指定都市になりました。
まさに環日本海の交流拠点としての、そして活力に満ちた魅力的な都市への発展が期待されるところです。そのためには、経済や産業面ではもちろんのこと、精神的にも自立した豊かな文化の薫る街でなければなりません。
新潟は、明治の始めには日本一の人口を有する県でした。
港は開港五港のひとつに選ばれ、背後に広がる豊穣な越後平野が豊かな産業と文化を育んできました。こうした風土を持つ新潟には多くの潜在力があります。

幕末を代表する思想家吉田松陰が志士たちを育てた松下村塾。
自由闊達な塾風で、福沢諭吉や大村益次郎らの塾生を輩出した緒方洪庵の適塾。日本の大きな転換期には、時代を先駆する人達が集う場がありました。

いま日本では中央と地方の格差が拡がってきています。大都市だけの発展ではなく、バランスよく自立した個性ある地方が発展していかないと、日本は衰退していくことになります。
そうならないためには、まず新潟が、そこに住んでいる私たち自身が誇れるまちを目指し、自らそれを創りあげていくことで地方発展の先駆的モデルになることが必要です。そしてその新潟モデルが日本に、世界に広がっていくことが、やがて世界の発展につながっていくと、私は確信しています。

そのために、私は新潟の若者たちが世界一のまちづくりを目指し、そのことを語り、実践する場をつくり初代塾長を務めました。
新潟を愛してやまない若者たちが様々な問題について意見の交換を行い、時には激しく、夜を徹して口角泡を飛ばすような情熱あふれる議論をする集いの場です。そこでの議論を通じて集約された考え方は、時には行政や政治への提言となり、また時にはメディアやネットを通じた意見表明という形になることもあるでしょう。
いずれにせよそれは、魂のぶつかり合いが生む血の通った充実したものになるはずです。素晴らしいまちづくりのビジョンが何枚も描かれてゆくに違いありません。

そしてこうした多角的な角度からの若い人たちの議論は、上から与えられる風土ではなく、自らが考える風土、創造する風土を醸成し、活性化への大きなエネルギーを生み出すものと信じています。この塾で多くの若い皆さんによる活発な交流が行われ、新潟をリードする人々が輩出されることを期待しています。

 

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