高い志をもって、より社会的なインパクトの大きいビジネスを実現するには、より多くの仲間の協力を必要とします。
人々が集まるとそれは「組織」となります。「組織」の単位は「会社」かもしれませんし、「チーム」かもしれませんが、
いずれにせよ「組織」の目的を実現するためには、見据えた将来像をメンバーと共有し、歩みを共にすることが重要です。
今回はそんな「組織」を効果的に運営していくための方法を入門編として考察してみたいと思います。
組織マネジメントとは、企業がその目標を達成するために
必要なリソース(ヒト・モノ・カネ・情報など)を効果的に管理し、調整することを指します。
効果的な組織マネジメントは、生産性の向上、チームの士気向上、リスク管理の改善など、企業の成功に直結します。
創業初期においても、「組織マネジメント」の基本概念の理解を深めることはその後の事業成長のためにとても重要です。
組織を束ねる人材には、リーダーシップが求められます。
リーダーシップスキルは多岐に渡りますが、一部抽出してご紹介します。
①ビジョンとミッションの提示:明確な目標を設定し、組織全体に共有します。
②コミュニケーション力:チームメンバーとの信頼関係を築き、ときにメンバーの士気を高め、パフォーマンスアップを実現します。
③意思決定能力:短期間での判断を求められる状況でも、迅速かつ的確な意思決定を行います。
④問題解決能力:組織内外の課題を解決するための創造的なアプローチを持ちます。
⑤モチベーション向上:メンバーの士気を高め、共に成長する環境を作ります。
組織の中で共有される価値観、信念、態度、行動規範を合わせて「組織文化」と呼びます。
これらは、組織のメンバーが問題を解決し、相互に協力し合う力を形作るための素地となります。
「組織文化」を育てることによって、メンバーが共有する価値観や目標が明確となり、
それらに基づいた一貫性ある行動、意思決定がなされます。
これは人材のモチベーションにもつながり、高いパフォーマンスの発揮を促進します。
共有する価値観や目標が明確になることで、コミュニケーションもスムーズとなり、組織内の信頼関係が強化されます。
組織の構造には、中央集権型と分散型があります。
中央集権型は意思決定が一元化されており、効率性が高い一方で柔軟性に欠けます。
分散型は各部門が独立して意思決定できるため、柔軟性が高いですが、統制が難しいです。
近年では、アジャイル組織やマトリクス組織といった柔軟な組織構造が注目されています。
これらは変化に迅速に対応できるため、特にスタートアップやイノベーションが求められる企業で効果を発揮します。
アジャイル組織
…変化する市場や顧客ニーズへの柔軟な対応を目的として、高い適応力、迅速な意思決定を重視して設計される組織。
ソフトウェア開発やスタートアップ企業において効果的とされている。
マトリクス組織…縦割りの機能別組織(営業、開発など)とプロジェクトベースの組織を組み合わせ、網目のような設計。
…資源を効率的に活用できるので、多様なプロジェクト管理に適している一方、
報告関係が複雑になるので明確なコミュニケーションが必要になる。
組織の目標を効果的に設定するためのフレームワークとして「SMARTの法則」をご紹介します。
「具体的に/Specific」「測定可能な/Measurable」「達成可能な/Achievable」
「経営目標に関連した/Related」「時間制約がある/Time-bound」の頭文字を並べています。
これらの観点で目標を設定することで、具体的な行動計画が立てやすくなり、達成度評価も可能になるので、
組織・個人の目標設定において非常に有効とされています。
今回は組織マネジメント入門編として、
個人の集合体である「組織」の意思を合わせることの重要性やその方法について考察してきました。
近年、デジタル技術の発展や世界情勢、地球環境の変動などによって、マネジメントの在り方も柔軟な変化が求められています。
最新のトレンドを追い、より効果的な組織マネジメントを探求していきましょう。
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