みなさん、突然ですが、
「ライフサイクル」と聞いて何を思い浮かべますか?
「人生」という言葉が頭をよぎったかもしれません。
心理学が好きな方はエリクソンのことを考えたかもしれません。
どこかで聞いたような言葉だけど、どんな意味なんだろうと考えた方もいたのではないでしょうか。
もともとは、人間が生まれてから死ぬまでの過程を発達段階で分けて観ることです。
これはビジネスの世界でも製品やサービスで同様に考えます。
「製品ライフサイクル」と呼ばれるものです。
これまでも様々な製品やサービスが生まれては無くなっていきました。
たとえば、任天堂の「ゲームボーイ」。
私もたくさん遊んだ思い出がありますが、おそらく生産は終了しているはずです。
今では「ニンテンドースイッチ」が主流でしょうか。
製品の移り変わりの状況を見て、経営に生かす。
経営判断の難しそうなところですね・・・
製品ライフサイクルには「導入期」「成長期」「成熟期」「衰退期」があります。
「導入期」は認知もまだ少ないわけですから、感度の高い人がユーザーになりやすく、
まだまだ多くの売上を獲得できるものではありません。
そこからアーリーアダプターのニーズを獲得し、「成長期」に入ると売り上げは急成長し、
競合への対抗措置が必要になってきます。
ある程度、売上が高止まりした「成熟期」のユーザーは基本的にフォロワーたちですので、「衰退期」が待っていることになります。
問題はどの時期に新製品を投入するかということです。
大きな売上をもった製品に固執したい気持ちもあるでしょうし、衰退期だとしても売上が無くなるわけではありません。
ただし、製品・サービスは必ず陳腐化するということです。
製品開発にもし時間がかかるのであれば、成熟期に商品開発を始めても遅いかもしれません。
競合他社が上位互換の製品をすぐに発売するかもしれません。
つまり、製品ライフサイクルの状況を考え、変化を起こすことが重要で、
そこに画期的なイノベーションがあると、大きなパラダイムシフトが起こるかもしれません。
今、自社の製品・サービスがどういうライフサイクルにいるのか考え、次なる一手を打つきっかけづくりにするのも良いかもしれません。
多くの商材をお持ちならば、大変かもしれませんが、商材別にライフサイクルを考え、選択と集中を検討するのも経営のスマート化につながるかもしれませんね。
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