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学習塾とは
人間性を育てる場所。
子どもたちの可能性を信じ、
挑戦する力を引き出したい。
学習塾は人間性を育てる場所。
2016年新卒入社。学習事業を展開する株式会社NSGアカデミーの「NSG教育研究会 駅前本部校小学部」勤務。入社後は現在所属している校舎で小学生クラスを担当。5年目に中学生をメインとする校舎へ異動し、教科指導や生徒募集などの経験を積む。9年目の現在は再び駅前本部校小学部に戻り、中学受験クラスも受け持つ。新潟県新潟市出身。
教育学部でもない、アルバイト経験もない。そんなわたしが学習塾で働くことになった理由。
漠然と子どもたちと関わる仕事がしたいと思っていたのは、母が保育園で働いていた影響かもしれない。高校時代は保育園の手伝いをするサークルに入り、大学でも小中高生向けのワークショップを開催する活動をしていた。小学生の頃、NSGの学習塾に通っていた。明るい雰囲気で、先生や友達と過ごす時間が楽しかった。大学までずっと新潟で過ごし、就職も地元でと決めていた。金融や小売など多くの業界を検討したが、NSGと再び出会ったとき、採用担当や先輩社員が仕事について楽しそうに話していることに惹かれた。大変そうなことも楽しんでいる様子は、学生時代に自分の中にあった「仕事=厳しいもの」という固定観念を覆した。小学生の頃に感じた教室の明るさそのままだった。そういえば、学習塾だって子どもと関わる仕事に違いない。ここで働きたいと思った。でも、教育学部でもなく、学習塾や家庭教師のアルバイト経験もない自分に務まるのだろうか。不安もあった。ところが、説明を聞くうちに、研修制度が充実していることや、同じ境遇の先輩社員も多いことがわかり、不安は一気に期待に変わった。
模擬授業でスキルを磨く。すべては子どもたちのため。
入社前には内定者研修に参加。先輩の授業を見学し、教材を読み込み、自分なりに授業を組み立てて模擬授業に挑む。同期の仲間たちと練習を繰り返し、準備を重ねた。緊張はしたが、なんとかカタチになった。初めて子どもたちの前で授業をしたときのことは今でも鮮明に覚えている。自分の言葉に頷いてくれるのが、こんなにうれしいなんて。真剣にノートを取る姿に、「もっと子どもたちが学びを好きになる授業をしよう」と心に決めた。1年目は「師弟制度」という年齢の近い社員がメンターとして1年間伴走してくれる制度があり、先輩がマンツーマンで自分の悩みを聞き、指導をしてくれた。授業を何度も見てもらい、他の先輩や中学部の社員にも積極的に指導を仰いだ。「私の授業を見てくれませんか」。そうお願いするのは恥ずかしく、緊張もしたが、それ以上に授業力を高めたかった。新人だからと言い訳はしたくない。でも、自分は未経験。人の何倍も努力する必要がある。そう思っていた。他の先生の授業を見て学び、自分の授業を見てもらってフィードバックをもらう。みんな快く熱心に教えてくれる。それはNSGの教育に対する熱量そのものなのかもしれない。そうやってスキルを高めるやり方は、自分のスタイルとなった。中堅社員になった今も続けている。
人間性を育む指導。可能性を信じ、挑戦する力を引き出す。
入社9年目の今は、中学受験を目指すクラスも担当している。中学受験に求められるのは、学力だけではなく、人間性そのもの。たとえば、ミスが多い子どもの多くは机の上やカバンの中が整理できていないもの。日常が人をつくる。子どものために少々「うるさい」存在になることも厭わない。挨拶が中途半端ならあえて「もう一度」と伝え、授業後に机や椅子が乱れていると次に使う人のことを考え、整えてから帰宅するように指導する。質問を受ける際も、何も調べずに白紙で来る場合はまずは自分で調べるよう促す。廊下に環境問題の記事などを掲示するのは、興味の幅を広げるため。「受験に必要な力とはなにか?」というテーマでワークショップを開催したこともあった。受験だけにとどまらず、子どもたちが社会に出たときに必要とされる姿勢や考え方をそうやって少しずつ育ててきた。今では自習室が満室になる日も多い。大切なのは子どもたちの可能性を信じること。その子の頑張りを見つけ、挑戦する意欲を引き出すこと。なぜなら、中学受験は決してゴールではないから。たとえ、受験で悔しい思いをしたとしてもその先の人生でリベンジし、充実した未来を叶えている生徒もたくさんいる。目の前の結果を求めつつ、それ以上に努力できる姿勢を身につけてほしい。「学習塾とは人間を育てる」。そんな場所だと思う。