
広報の仕事に魅せられて8年。
今、事務局長として描くビジョン。
広報担当から事務局長に。
新潟県新潟市出身。大学時代に広告研究部で広報活動の魅力に目覚め、2017年に新卒入社。複数の専門学校で事業推進(学生募集に向けた広報や営業・企画・マーケティングなど)を担当。その後、29校の専門学校からなるNSGカレッジリーグ全体の広報を統括する事業推進部での経験を経て、2024年に国際トータルファッション専門学校の事務局長に就任。事業推進のリーダーとして、学校経営や学生募集、教育の未来を見据えた戦略を推進中。
ミスコンの運営経験から、広報という仕事の魅力を知る。
新潟から東京の大学へ進学し、学生時代は広告研究部で活動。学園祭で開催されるミスコンの企画・運営では広報担当として候補者のプロモーションをSNSで行った。半年間の努力が観客や参加者の反応として返ってくる。そんな面白さを実感し、広報の仕事を志すようになった。ただ、地元新潟でその夢を叶えられるのか不安もあった。就活で訪れたとある合同企業説明会。立ち見ができていた企業はいくつかあったが、会場の中でひときわ活気にあふれていたNSGグループのブースに引き寄せられた。話を聞くと、学校教育事業の中で学生募集の広報に携われると分かる。「こんな道があったなんて」。その場で応募を決意。熱意が通じたのか、内定を得ることができた。最初に配属された国際トータルファッション専門学校の事務局では広報を中心に、学生対応や入試関連業務も担当。慣れてくるとSNS運用など新たな業務も任された。上司からPRのタイミングや効果的な手法を学びながら、自分なりに工夫を重ねた。2年目からは広報専任となり、Web広告やホームページ・DM・パンフレットなど、広報物の企画・制作にも関与し、自らのアイデアを詰め込んだ。なかでも学校パンフレット制作では、読み手の感情や目線の動きを想像し、ページ構成、言葉の選定、デザインの細部まで徹底的にこだわった。やればやるほど広報という仕事は奥深く、のめり込んだ。
伝えたいことではなく、相手が知りたいことを伝える。
オープンキャンパス後のアンケートやSNSの反応を一つひとつ見ていく中で気づいたことがあった。「こちらが見て欲しいと思っていたイベント情報よりも、学校の日常や学生生活を見せるコンテンツの方が響いている」。この発見以降、キャンパスライフや授業風景を中心に情報発信を強化。在校生のリアルな声を届けるインタビュー動画を制作し、SNSで配信した結果、反応率が向上した。「こちらが届けたいことではなく、相手が知りたいことを徹底的に考え、伝える」。この視点が自分の広報スタイルの軸となった。いくつかの学校現場の経験を経て、事業推進部に異動となってからは、NSGカレッジリーグ全体の募集活動データを見るようになった。それまではデータ分析の方法や考え方について正直、自信がなかったが、上司から視点を教わりながらPDCAを回すことで、少しずつ数字とその先にある実態が見えるようになっていった。NSGカレッジリーグ全体の広報物のディレクション・制作にも携わり、「地元にいても、多彩な学びの機会と安心のサポートがある」というメッセージを打ち出すことで、専門学校29校の特徴をアピールした。このDMは反応率を大幅に向上させ、成果につながった。データの分析から読み手の心理を思い描き、心に響く企画を立てれば成果が生まれる。自信は確信に変わった。
事務局長として挑む、選ばれる学校づくり。
2024年、事務局長として国際トータルファッション専門学校に戻ってきた。学生募集を軸に、学校の未来を見据えた戦略を立案、実行する役割を担う。高校生の進路選択が多様化する中、選ばれる学校であり続けるために何をすべきか。まずは、大学と専門学校を並行して卒業できる大学併修課程やオンライン学科の創設など、多様な学びの機会を提供する仕組みづくりを今以上に推進する必要がある。3DCGを活用した教育コンテンツづくりでは、仮想空間でのファッションショーやゲーム内のキャラクターのファッションデザインなど新たな分野への挑戦が始まっている。広報戦略においては3年先、5年先を見据えた計画を打ち立てる。また、初めて部下を持つ立場にもなった。メンバーの提案を積極的に採用し、アイデアが形になる瞬間を共有することで、やりがいと成長を感じてもらえる環境をつくり出したい。自分も、これまで与えられてきた多くのチャンスを踏まえて、成長してきた。同じように挑戦の機会を提供し、一緒に目標に向かいたい。それがNSGグループらしいスタイルだと思うから。