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NSGグループ
代表 × 人事本部長
未来に挑戦する人財へのメッセージ

地方から世界へ。
挑戦のDNAを受け継ぐ人財に、
活躍のフィールドを提供する。

NSGグループは、2026年度に創業50周年を迎えます。その始まりは「人づくり」に根ざしていました。これまで大切にしてきた価値観や人財育成への情熱、挑戦を続ける企業文化について、NSGグループの代表と人事本部長に語ってもらいました。

Profile

NSGグループ代表
池田 祥護
Shogo Ikeda

新潟県新潟市にある神社を代々受け継ぐ家系に生まれる。NSGグループに入社し、飲食事業の立ち上げ、経営などに従事したのち、学校法人新潟総合学院の理事長、株式会社NSGホールディングス代表取締役に就任。2020年からはNSGグループ代表となり、現在に至る。社外では、公益社団法人日本青年会議所の活動にも力を入れ、2018年から1年間、会頭を務めた。スポーツが好きでアルビレックスのいちファンでもある。
NSGグループ人事本部 本部長
髙橋 俊行
Toshiyuki Takahashi

1992年入社。新潟コンピュータ専門学校の教員として、エンジニアなどの育成に従事したのち、専門学校の新規立ち上げや複数の学校で学生募集、経営などを担当。2010年にNSGグループの学校法人を統括する人事部門へ異動し、人事領域全般の経験を積む。その後、2022年から現職となり、NSGグループ全体の人事戦略など、人財を基盤とした仕組みづくりに取り組む。趣味はゴルフ。

地域づくりは、人づくりから。

ー本日はお二人から、「NSGグループとはどのような企業なのか」「どんな価値観を大切にして、どのように人財を育成しようとしているのか」。そんなお話を伺っていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。

よろしくお願いします。
こちらこそよろしくお願いします。

ーまず伺いたいのは、NSGグループの原点についてです。神社の境内で始めた教育事業が創業の原点だと伺いました。そのことについて教えていただけますか?

NSGグループは元々、新潟県で総合的な民間教育を行うことを意味する「新潟(N)総合(S)学院(G)」という名前で、学習塾やカルチャースクールなどの教育事業から始まりました。私が生まれる2年前、1976年のことです。創業者でもあり、私の父でもあるNSGグループ会長の池田 弘(いけだ ひろむ)は当時、小さな神社の跡取りとして大変悩んでいたそうなんです。神社を継いでも苦しい、かといって簡単に逃げるわけにもいかない。そんな中で神社を維持する覚悟と同時に、「地域の活性化」を目指すことに決め、そこから、「地域を活性化させるための教育事業」がスタートしました。

ーなぜ「教育」という分野から始めたんでしょうか?

「日本の地方には学ぶ環境が整っていない」というのが、海外視察にいった際の創業者の気付きでした。事実、当時はまだ地方に私立大学や学習塾などの民間教育機関が少なく、それが東京一極集中の原因にもなっていたんです。そこで、「東京を中心とした首都圏に負けない教育機関をつくれば、地方の人口流出を防げる」と考え、教育事業を始めたと聞いています。

ーその後、教育事業で育成した人財が活躍できる場を提供するために、新規事業開発や事業承継などを通して、新しい領域にも事業を広げていかれたと伺っています。

そうです。NSGグループの経営理念は「人々の幸福と豊かさを実現するために 社会のニーズにあった事業の可能性を追求し 地域社会・国家・国際社会の発展に寄与する」というものです。まずは教育事業を通して人財を育成する。次は育った人財に活躍の場所を提供する。さらには、地方にいながらさまざまな事業にチャレンジできる環境をつくる。このように、その時々の社会のニーズに合わせ、多角的に事業を展開してきた結果、今では14の事業領域、108の法人からなるグループへと成長しています。
私が入社した当時は、ちょうど世の中にコンピューターが普及し始めた時期で、私は専門学校の教員としてシステムエンジニアなどのコンピューター技術者の育成に携わりました。NSGグループは、その時代に必要なプロフェッショナルを育成し、地元企業に送り出すことで地域に貢献してきました。そして、その人財が活躍し、生活を築くことで地域の活性化と街の拡大にもつながる。まさに経営理念の実現に向けて実践を重ねてきたのがNSGグループの歩みです。
地域の活性化は、詰まるところ人づくりに起因する。私たちはそういう仮説の中で、「人が成長し、幸福を感じながら生活できる地域とは何か」を追求してきました。その結果、「自分のやりたいことに挑戦できるような土壌をつくろう」と考えるに至った。それがNSGグループの歴史だったと思います。

失敗ではなく、経験と考える。

ーそんな中でNSGグループにはどんな風土が根付いてきたのでしょうか?

NSGグループには、地域に必要な事業を生み出し続けてきた歴史があります。例えば、1976年に学校教育法が改正された際には、いち早くプロフェッショナル育成のための資格取得が可能な学校を設立しました。その後はさまざまな分野に展開し、現在ではグループ内に34の専門学校と300以上の学科が設置され、多種多様な資格が取得できる環境が整っています。各事業の一人ひとりがベンチャーマインドを持って、地域のニーズにあった価値を生み出していく。これは先輩たちが築いてきた大切な風土だと考えています。

ーNSGグループの社員の皆さんとお話しすると、誰もが「ベンチャーマインド」や「当事者意識」というものを持って、仕事に向き合っている印象を受けます。

そう感じていただけたことはとてもうれしいですね。社員一人ひとりが自分の仕事に誇りを持ち、積極的にチャレンジする姿勢こそが、NSGグループの成長の源泉です。私がその力を特に強く実感したのは、NSGグループの会長が2002年当時、代表取締役を務めていたJリーグのアルビレックス新潟がJ1に昇格した時でした。長年サッカー不毛の地とされていた新潟の地で、地域全体で「不可能」と言われた目標を実現した。そこには年齢や立場を超えて互いにリスペクトし、志を共有する姿がありました。社員全員が「地域の活性化や社会の発展に貢献する」というNSGグループ共通のマインドとそれぞれが描く個人の目標を持ちながら、様々な分野で粘り強く挑戦を続けている。このような風土は、NSGグループ全体に深く根付いているものだと思います。

ーチャレンジを続ける姿勢というものは、すでにNSGグループのDNAとして根付いているのですね。

私たちにとって「挑戦すること」は特別なことではなく、日常そのものです。新規事業を立ち上げるような大きな挑戦だけでなく、「この仕事は難しそうだけど、なんとかやってみよう」という日々の業務の中での前向きな取り組みも、立派な挑戦です。こうした姿勢は採用の場面でもお伝えしていて、入社した皆さんも自然にこの文化に馴染んでいただけていると思っています。

ーチャレンジを支えるための制度は、どのようなものがありますか?

NSGグループには、社員のチャレンジを支えるためのさまざまな制度があります。例えば、「チャレンジ公募」は、夢や目標を実現するための機会創出を目的として、全社員がキャリアアップの機会や次なるミッションに自ら手を挙げて応募できる仕組みです。また、具体的なプランと強い信念があれば、社員がリーダーとなって新しいプロジェクトを立ち上げることも可能です。また、創業時から行ってきた「人材活性状況調査」も特徴的な制度です。年1回、全社員が行うこのアンケート調査では、現在の仕事内容や職場・組織環境に対する意見に加え、キャリアについての希望を、直属の上司を超えて、経営層や人事に直接伝えることができます。すぐに実現できたり、改善したりできるものだけではないですが、「こんなことに挑戦したい」という希望があれば、その社員に合った部署への異動や別事業で活躍する機会が提供されるなど、NSGグループの幅広いアセットを最大限活用し、個々のキャリアをサポートする仕組みも整っています。

ー「挑戦」ということの一方で、失敗した場合の対応についても気になります。組織として「失敗」をどのように捉えているのでしょうか?

私たちは「失敗は経験」だと考えています。どんなに優れた人が練り上げた計画であっても、すべてが成功するわけではありません。重要なのはその挑戦から何を学び、次に繋げるかです。挑戦の過程を振り返り、「何がうまくいかなかったのか」「どうすれば次は成功するか」を考えることが大切です。むしろ、成功よりも失敗から得られる気づきや学びのほうが多いものです。正直、わたしもこれまでたくさんの「失敗(経験)」をしてきました。
挑戦に失敗はつきものです。一生懸命にやっても上手くいかなかった。あるいは時代のニーズからちょっとずれていた。そんな場合は、一旦プランを温めておいて、また機会をつくって再度チャレンジすればいい。そういう事例は山ほどあります。むしろ一回の挑戦ですべて思った通りに上手くいくほうが少ないかもしれません。また、NSGグループ内だけでもたくさんの事業があるわけですから、仮に行き詰まったとしても、違う分野で再チャレンジすればいい。このこともキャリア形成におけるある種のセーフティネットになり得ると考えています。
人生にはさまざまな出来事が起こります。仕事だけでなく、家庭の事情やライフステージの変化もあります。闇雲にチャレンジするよりも、いまは力を蓄えるべき。そんなタイミングもあるでしょう。NSGグループではチャレンジを応援しますが、強要することはありません。だからこそ、それぞれのタイミングで安心してチャレンジできるのではないでしょうか。成功も失敗もぜんぶ含めて人を育てる。そんな長期的なビジョンのもとで、人財育成を進めています。

出る杭こそ大切にしたい。

ー挑戦を促進するカルチャーは、社員の皆さんにどのように受け入れられていると感じますか?

大なり小なり新しい挑戦をするということは、越えなければいけないハードルが必ずあり、その瞬間は楽しいことよりも恐らく、苦しいことのほうが多いかもしれません。それでも未来にワクワクして前向きに取り組み、目を輝かせている姿を見ると、本当にうれしくなります。
若手でまだまだ経験の少ない社員からも、物おじせずに「こんなことがやりたい」という声も届いてきます。そういうのはうれしいですね。「もっと良くしたい」という想いを持ち、発信することに年齢や社歴、立場は関係ないです。また、社員同士でも自分の考えやアイデアを積極的に議論している。それぞれが思いや夢を語る。それを聞く側も、できるかできないかは別にして、新しい価値観にリスペクトを持つ。良い意味でそんなまじめさはあるかもしれませんね(笑)。そういうのを見ていると、夢を叶えるためはどうしてあげればいいか、こちらも真剣に考えます。
私が見ていて、素晴らしいと感じる人たちの共通点は、「環境、時間、他人のせいにしないこと」です。物事が上手くいくときも、そうでないときも、ひた向きに他者へのリスペクトを持って真摯に取り組む。そんな姿勢がある人はどんどん成長していくし、応援やフォローもしたくなります。

ーNSGグループで活躍する人財の共通点について、もう少し詳しく教えてください。

個人的には「自分の人生をデザインする力」があることだと思います。NSGグループには「一回の人生を大切に生きる」という哲学があります。やはり自分の軸を持ち、「この人生をこう生きたい」というビジョンを持った人財が多い気がしますね。もちろん、その解像度は人によって違います。ぜひNSGグループを使って自分の軸を強く、太くしてほしいですね。自分自身のビジョンに対して、背伸びをしながらでも、恐れずに挑戦を楽しみ続ける人を、会社としても応援しています。
そうですね、「やりたいことがあり、それを口にできる」ということかもしれませんね。新入社員や内定者の皆さんと話していると、遠慮せずに自分の想いを語ってくれる人がたくさんいます。そのときの彼らの目は本当に輝いていて、「これをやりたいんだ!」という熱意が伝わってきます。これから仕事をしていく中で目標が変わることはあると思いますが、このときの熱意だけはぜひ持ち続けてほしいと思います。

ーNSGグループでは様々な解像度の目標やビジョンを持った人財を、どうやって育成していくのでしょうか?育成方針や基盤となる考え方を教えてください。

まずは「出る杭は大切にしたい」と思っています。手を挙げ、自ら行動を起こす人たちがいるからこそ、委ねることができるのですから。また、「論語と算盤(そろばん)」と言われるように、まずはビジネスパーソンとして必要な基本的な姿勢や考え方、スキルを身につける機会提供も大切にしています。さらに、人は人との出会いや関わりで大きく磨かれる可能性をもっています。グループ内外を問わず、多くの人財との交流の機会も貴重な学びの場となります。こうした経験を通じて、「考える、考える、考える」を繰り返していく。人生は一度きり。その一度の人生で挑戦を続けることこそが、豊かさを生み出す方法なのではないか。私たちはそんな仮説を持って取り組んでいます。
NSGグループは、組織の壁を超えた人財の交流が盛んです。今まさに挑戦の最中にある仲間から成功や失敗の経験や、これからのビジョンについて直接話を聞くことは、新たな気づきや刺激をもたらし、グループ全体の士気向上にもつながります。また、次世代のリーダーを育成するための研修制度も充実しています。学問的な学びだけでなく、育成プログラムで出会った仲間との関わりが大きな刺激となり、モチベーションを高めます。こうした取り組みを通じて、社員の内発的動機づけを促し、グループ全体の前進を支えています。

学びたい人に、学び続ける機会を提供する。

ー働きながら大学院大学に通い、MBA(経営管理修士)を取得できるチャンスもあると伺いました。

実践の中で自ら学びの必要性を自覚した瞬間、人は進んで学ぼうとするものです。その吸収力は目的意識のない学びとは比べものになりません。NSGグループが運営する事業創造大学院大学では、まさにそうした実践的な学びをサポートする機会を創出しています。経営的な物事の捉え方や数値の活用方法、戦略と戦術を多角的に学び、最終的に事業計画を立案することで「自分ならこう実現する」という視点を育むことができます。こうして生まれたビジョンを職場に持ち帰り、実務に取り組むことで、さらに学びが深まる。卒業後、飛躍的に成長した人財がたくさんいます。実にNSGグループらしい、意義深い学びの機会だと考えています。

ー池田代表ご自身も20代の頃に飲食業を経営しながら、MBAを取得されたとお聞きしました。

はい、そうです。飲食業の経営では、数字の管理や人的マネジメント、マーケティング、不動産管理といったさまざまな分野を同時進行でこなしつつ、限られたリソースの中で短期間に成果を求められます。そんな状況の中で事業創造大学院大学に通った日々は、今思うと非常にハードでした。ただ、そうした苦労の中で得られた学びは大きく、それが事業に繋がり、形にできたときの達成感は今も忘れられない格別なものでした。
私も事業創造大学院大学で学んだうちのひとりです。人事の分野で多くの経験を積んできましたが、理論的な知見や事例をもっと深く学びたいと思い、自ら手を挙げて学び直すことにしました。その学びを実務に反映させることで、自分の知見がより実践的に磨かれていくのを実感しています。
学ぶことは経験や年齢に関係なく、人生のどんなタイミングでも大切なものです。特に、変化の激しい現代では、アクティブラーニングやリカレント教育、リスキリングの重要性がますます高まっています。常に新しい知識を取り入れて自分をアップデートし続けて欲しい。お話ししてきたように、NSGグループの原点は「教育による人づくり」にありました。社員に学びの機会を提供し続けることこそが、NSGグループの本質的な強みを生み出す源泉であると考えています。
少し話が逸れますが、NSGグループでは一度退社した社員が再び戻ってくるケースも見られます。転職や起業など外部での挑戦を経て、「もう一度この環境でチャレンジしたい」と言って戻ってくる人は珍しくありません。もちろん、長く在籍してもらえることが理想ですが、外で得た経験もまた貴重な学びであり、それを持ち帰ることでグループに新たな価値をもたらしてくれると考えています。また、国家の行政機関や学術分野で活躍していた方など、優れた人財を積極的に迎え入れることも、組織に刺激を与える狙いがあります。NSGグループには、こうした寛容で開かれた姿勢が根付いています。

ーそれはとても興味深いお話ですね。

地域に根差し、世界を見据える人財を。

ーこれまでお二人が大切にしてきた仕事観について、お聞かせいただけますか?

私は「この仕事は誰のためにあるのか」「どうすれば目の前の人を幸せにできるか」、そのことをずっと意識して仕事をしてきました。私自身、若い頃に先輩から「相手のためにならない仕事は本物の仕事じゃない」と教えられました。その考え方はいまも大切にしています。仕事ごとに明確に設定した誰かのために働くことで、逆に自分のやりたいことが見つかることもあります。こうした姿勢が仕事に限らず、人生を充実させていくのではないでしょうか。
仕事においては、目の前のことに全力で取り組む姿勢を大切にしてきました。最初は与えられた目標であっても、それに全力を尽くすことで、新たな視点が開け、能力の向上とともに次の目標が見えてくることも多くあったります。やらされている感覚ではなく自発的に取り組むことで、得られる経験や成長は、まったく異なったものになります。また、素直に学び続ける姿勢も重要です。スポンジのように新しい知識を吸収し続けることで、人生がより豊かになると信じています。
社員には、目の前の業務がどんな意味を持つのかを常に考えてほしいと伝えています。例えば、経理の仕事で伝票を処理し、データを入力する作業は、一見単純に見えるかもしれません。しかし、この作業が最終的に経営全体のどこに繋がるのかを考えることが大切です。伝票処理がどう影響を与え、経営判断にどのように役立つのかを意識することで、視野が広がり、自分の仕事の本当の意味が見えてきます。点と点がつながり、やがて線となり、その線が自分の成長軸となっていくのです。この姿勢を持てば、どんな仕事も新たな発見と可能性に満ちてくると思います。
学生時代に飲食店でアルバイトをしていたときから、「このお店は儲かっているのかな」「月の売上はいくらだろうか」と常に考えていました。席数や回転率、客単価を観察し、損益分岐点を予測する。客層や立地条件から競争優位性を分析する。そんな視点を持っていると、アルバイトであっても経営というものが見えてきます。仕事とはそういうものです。同じ仕事をしていても、何を意識し、何を見ているかによって、得られる経験や知恵は大きく変わります。また、他人から「良いものはどんどん盗んでいく」姿勢も重要です。出会った人の良い行動や優れたスタイルを積極的に取り入れ、その中から自分なりにより良い形へとブラッシュアップし続けていくことが、やがて自分だけの強みになっていくのです。

ーお二人の座右の銘などがあれば教えてください。

中学生のとき、卒業式で校長先生からいただいた一枚の色紙には、「やればできる」とだけ書かれていました。シンプルな言葉ですが、その中には深い意味が込められていました。「やらずに悩むより、まずはやってみる。挑戦を繰り返せば、必ずできるようになる」という教えです。いまでも仕事で悩んだときには、その色紙を取り出して見ます。かなり年季が入って汚れていますが、それを見るたびに「よし、まずは一歩踏み出してみよう」と思い直します。やらずに悩んでばかりでは何も始まりません。どんなに小さな一歩でも踏み出すことで、新たな道が開けていくものです。この言葉は、私にとって初心に立ち返る大切な指針であり、今も大切にしている座右の銘です。
大切にしている言葉はいくつかありますが、その一つが「感謝」です。たとえ、どんなに辛い状況にあっても、感謝の気持ちを持つことで、自己肯定感を高めることができます。その状況をまるで神様から与えられたチャンスのように受け止め、「これができることに感謝しよう」と心に言い聞かせています。自分を鼓舞する、暗示のような言葉になっています。もう一つは「不易流行」という言葉です。変わらない本質を見失わず、一方で時代や状況に応じた変化を受け入れていくという意味であり、私にとって大切な教えです。決断に迷うときは、目の前の状況だけで判断せず、「これが将来どう転ぶかは分からない」という視点を持つようにしています。

ー最後に、学生の皆さんに向けたメッセージをお願いします。

私たちの事業活動は、地方に留まらず、全国やグローバルな視点を持って挑戦できるものです。だからこそ、私たちが求めるのは、地域に根差しながらも、世界を見据えて成長したいと考える人財です。単にその場だけで活動するわけではなく、幅広い視点を持って、自分の成長とともに地域や社会に貢献したいという意志を持った人に、ぜひ仲間になってほしいと願っています。
皆さんのなかには、「仕事」を義務として捉えている方もいるかもしれません。しかし、私としては、仕事を人生の「楽しみ」の一つとして考えてほしいのです。それは自己成長を感じるときの「変わる楽しさ」です。仕事の中で「この壁をどう乗り越えようか」と自問するうちに、「こんなことができるようになった」という発見があり、その気づきが次の挑戦への原動力となります。面接で「これができます」と能力を並べるだけでは、私はあまり魅力を感じません。「できる・できない」に縛られず、「こうありたい未来」について、熱意をもって語る人に私は惹かれますし、仲間にいると心強いです。そんな人と出会えたときには、「その夢をどうやって実現するか」を一緒に考えていきたいと思います。ぜひ、そんな人たちと未来を築いていきたいですね。
私たちNSGグループの活動は、もともと新潟総合学院(NSG)として「地域の活性化」を目指して始まりました。その原点から出発し、現在ではその名の意味を「New Sustainable Growth(持続可能な成長を)」という新たな意味へと再定義しています。地域活性化の成功モデルを地方で構築し、それを全国へ、さらには世界へと広げていこうという取り組みです。だからこそ、NSGグループの理念に共感し、地域の活性化を自らの目標の一つとして掲げられる人は大歓迎です。また、自分の人生を大切にし、挑戦の中で豊かさを見出せる、そんな生き方を追求する人が私は好きです。そんな皆さんと新しい未来を切り開いていきたいと強く願っています。

※所属表記・記事内容は、
取材当時の内容に基づいています。

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