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いつか中国に学校をつくりたい。
小さな夢が生まれた。淡い思いだった。
その夢への一歩が、始まろうとしている。

#秘めた想い
#その夢、NSGで
#異色のキャリア

中国で学校をつくりたい。

株式会社NSGホールディングス
金 永蘭

株式会社NSGホールディングス人事本部勤務。中国遼寧省出身。一橋大学大学院卒。2011年新卒入社。新卒1年目で新卒採用のメイン担当者に抜擢。4年目には代表の秘書を務めたのち、国際センターに設立から関わる。現在は、再び人事部門に抜擢され、採用担当者として活躍中。

これまでのキャリア
1年目
学校法人国際総合学園の人財開発部に配属。新卒採用のメイン担当に。
4年目
役員室に異動。NSGグループ代表(現 会長)の秘書を務める。
5年目
「国際センター」の設立に携わり、中国政府機関との交渉などを担当。
10年目
株式会社NSGホールディングス 人事本部へ異動。
現在
新卒採用と中途採用の担当を兼務し、多くの人材を採用する。

いつか日本に行ってみたい、という希望は、留学という形で実った。

出身は中国遼寧省、中学校で日本語を勉強した。お花見、花火大会、成人式。中国にはない日本の文化に惹きつけられた。いつか日本に行ってみたい。その想いは数年後、留学という形で実った。東京の日本語学校、大学、大学院で充実した留学生生活を過ごした。日本の教育環境・サービスは驚きの連続だった。写真やイラストが豊富なわかりやすいテキスト。図書館の膨大な蔵書。PCをはじめ、学生が自由に利用できる充実した教育環境。学生一人ひとりへのきめ細やかな指導や手厚いサポート。いつか自分の手で中国に日本式の学校をつくれたら。

自分の中に小さな夢が生まれた。ほんの淡い思いだった。中国語、日本語、韓国語、日本で過ごすうちに、すっかりトリリンガルになった。就活も経験した。関東を中心に外国人ならではの感性や発想力、語学力が活かせる職場を探した。内定をもらうことができた。有名なリゾートホテルチェーン。海外からのインバウンドに積極的だったので、ここなら外国人としての強みを活かせそうだと思った。

将来は中国に戻って学校をつくりたい、と口走った。実現しましょう!と言われた。夢の扉が開いた。

内定はもらった。早く修士論文を仕上げないと。でも、気になっていたことがある。いつか中国に学校をつくりたいという夢。諦めたわけじゃないけど、自分の中にリアリティが持てなかった。でも、もう一度だけ。留学生対象の合同説明会に参加してみた。そこでNSGと出会った。人事担当者が楽しそうに話している。自社に対する強い愛情を感じた。これまで会社の面接で、夢の話をしたことは一度もない。話したら採用してくれないと思っていた。

でも、NSGの採用担当者を前にしたら、なぜか口にしてしまった。「将来は中国に戻って学校をつくりたいんです」。しまった!と思った。でも相手の返事にはもっと驚いた。「素晴らしいじゃないですか。ウチには独立支援制度もあります。ぜひ実現しましょう!」まさかこんなところに夢への扉があったなんて。入社後、1年目から新卒採用のメイン担当を任された。外国人の私が、日本人の学生を採用するなんて。不安でいっぱいだった。

挑戦し続けた10年間。今もまだ同じ夢の途上にいる。

会社説明会ではNSGグループの魅力を伝えなければならない。先輩にたくさん話を聞いた。言葉の意味をひとつひとつ調べた。何を伝えるべきか、どうやったら伝わるか。学生たちとの質疑応答を記したノートはみるみる分厚くなった。面談では自分の夢の話もした。すると相手も夢を語ってくれた。「その夢、NSGで叶えることができますよ。一緒にがんばりましょう」。本心からそう言えた。採用担当を3年間経験し、4年目にはグループ代表の秘書に。5年目からは「国際センター」の新設に携わった。その間、中国政府機関とのプロジェクトに参加し、日中を何度も行き来した。

10年目の今年、再び人事部門に抜擢された。NSGは、「人」を「財産」と考えている組織。性別、年齢、国籍、経験によらず、社員一人ひとりが互いを尊重し合い活躍できるよう、ダイバーシティにも積極的に取り組んでいる。その中で人事部門のミッションは、未来を担う多様な人財を採用すること。様々なバックグランドを持つ人や、起業家・事業家を志す学生たちと出会う日々は楽しい。いつか母国に学校をつくる。入社以来ずっとその夢の中にいる。

※所属表記・記事内容は、取材当時の内容に基づいています。
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