学びは、いくつになっても人を元気にする~健康マージャンがつくる、新しい居場所

「人生 100 年時代」という言葉をよく耳にします。医療の進歩によって長寿は以前より身近になりました。一方で「その時間をどう生きるか」という問いは、これまで以上に重みを増しているように思えます。
認知症やフレイル(心身の衰え)、高齢者の孤立など、超高齢社会が抱える課題は少なくありません。特に近年は、一人暮らしの高齢者が増え、人と会話をする機会や地域とのつながりが少なくなっています。だからこそ、医療や介護だけでなく、地域の中で誰かと会い、話し、日々の暮らしに張りを持てる場が、ますます大切になっていくと感じています。

学びは、いくつになっても前向きな力になる
NSG グループでも、さまざまな世代に向けた教育事業を展開してきました。その中で感じてきたのは、学びは知識や技術を身につけるだけではなく、人を前向きにし、新たな一歩を踏み出すきっかけになるということです。
グループ企業のチアリーでは、シニアを中心とした全世代型のパソコン教室を長年運営してきました。新しいことに挑戦する喜びを知り、教室で仲間ができ、毎週通うことが生活の楽しみになる。学び続けることで自然と外出が増え、人との接点も広がっていく。そこには、単なる習い事ではない価値があります。

健康マージャンは、「人とつながる学び」
その実践の一つが、健康マージャンです。
麻雀と聞くと、「賭け事」や「タバコ」、あるいは「初心者には少し敷居が高そう」といったイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、健康マージャンは「賭けない・飲まない・吸わない」を基本とし、年齢や経験を問わず、誰もが安心して楽しめる交流型の学びの場として広がっています。
頭を使い、牌を手に取り、仲間と会話を交わしながら対局を進める。その時間には、考えること、手を動かすこと、人と話すことが自然に組み込まれています。外出や会話の機会が生まれることも、健康マージャンの大きな魅力です。
私たちが提供したいのは、麻雀そのものだけではありません。「また来週も来たい」「ここへ来ると誰かに会える」。そんな気持ちになれる場所を、地域の中につくることです。
安心して続けられる場にするために
この事業で大切にしているのは、安心して始められ、無理なく続けられる環境です。教育事業で培ってきた初心者指導のノウハウを活かし、麻雀ルールを知らない方でも学べる教材やカリキュラムを整えています。また、講師には技術だけでなく、人柄やコミュニケーション力も大切にしています。
商業施設内に出店していますが、明るく開かれた環境は、初めて参加する方の心理的なハードルを下げてくれます。教室を訪れるきっかけは人それぞれです。通い続ける中で新しい接点が生まれていく。そうした姿は、私たちが教育事業を通じて見続けてきた光景でもあります。
もう一つの居場所をつくる
超高齢社会が進む中で、地域の中に安心して通える場所があることは、ますます大切になっています。行政機関や医療・福祉機関の取り組みに加えて、地域で事業を営む企業にもできることがあるはずです。
私たちが大切にしたいのは、教室に通う方の日々に小さな楽しみが増えることです。年齢を重ねても、新しいことを学び、誰かと語り合い、自然と足を運びたくなる場所。家庭や職場でもない、もう一つの居場所です。
健康マージャンは、そのための一つの手段です。人と人が自然につながり、笑顔が生まれ、「また来たい」と思える時間が重なっていく。その積み重ねが、地域の安心や活力につながっていくと、信じています。
教育とは、知識や技術を身につけることだけではありません。人が前向きに生き、自分らしく社会と関わり続ける力を支えるものでもあります。
人生100年時代。一人ひとりが、いくつになっても学び、人とつながり、地域の中で自分らしく暮らし続けられる社会へ。私たちもその一助となれるよう、これからも地域に必要とされる場づくりに取り組んでまいります。 〆


