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2025/03/03

【起業家コトハジメ】#16 リーダーシップ論

多くの企業が決算を迎える3月度については「VUCA時代に求められるリーダーシップ」をご紹介したいと思います。

 

私たちが生きる現代は、「VUCA時代」と呼ばれるほど先行きが見通しにくい時代です。

「正解がない」「未来が読めない」 そんな状況だからこそ、リーダーには新しい考え方が求められます。

では、これからの時代を生き抜くリーダーにはどんな資質が必要なのでしょうか?

 

なお、VUCAとは Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性) の頭文字を取った言葉で、

先行きが読みにくく、変化のスピードが加速する世界を表しています。

 

  1. ビジョンを持ち、変化を恐れない

かつては、「正しい道筋を示し、組織を導く」ことがリーダーの役割でした。

 

しかし、VUCAの時代では 「これが正解」 というものが存在しません。

だからこそ、リーダーに求められるのは 「どこに向かいたいか」 という明確なビジョンを持ち続けることです。

 

ビジョンがあるからこそ、変化が訪れても迷わず適応できるのです。

そして、完璧な未来予測はできなくても、

「この方向に進むべきだ」と信じられる指針を示し続けることが、チームに安心感を与えます。

 

ポイント:

  • 100%正しい計画は存在しない
  • 重要なのは「どこを目指すか」というビジョン
  • 変化を恐れず、柔軟に進んでいく姿勢が大切

 

  1. 迅速な意思決定と試行錯誤

不確実な時代では、「じっくり考えてから決める」よりも 「まず動いてみる」 ことが求められます。

 

情報がそろうまで待っていると、すでに状況が変わってしまうからです。

だからこそ、「小さく試しながら前に進む」ことが、VUCA時代の正しい意思決定のあり方となります。

 

たとえば、ある新しい施策を検討するとき、

「完璧な準備ができるまで動かない」よりも 「まずは小規模で試す」 ことが重要になります。

試してみて得られたフィードバックをもとに、少しずつ調整を加えながら進めていくことで、

より良い結果につながります。

 

ポイント:

  • 迷っている時間より「まず動く」ことが大事
  • 小さな試行錯誤を繰り返しながら進む
  • 失敗ではなく「学び」として捉える

 

  1. 多様な視点を活かし、共創する

VUCA時代では、リーダーが 「すべての答えを持つ」 ことは不可能です。

 

むしろ、多くの人の視点を活かし、チーム全体で最適解を見つけることが重要になります。

たとえば、新しいアイデアを生み出すとき、

リーダー1人の発想だけではなく、メンバーの知恵を引き出しながら進めたほうが、

思いもよらない視点が加わり、より良い結果につながることが多いのです。

 

リーダーに求められるのは、 「決める力」 だけではなく 「意見を引き出す力」 でもあります。

一人で抱え込まず、チームの可能性を最大限に活かすことで、不確実な時代を乗り越えましょう。

 

ポイント:

  • リーダーがすべてを決める必要はない
  • 多様な視点を取り入れることで、より良い選択ができる
  • 「決める力」だけでなく、「意見を引き出す力」が求められる

 

  1. 信頼を基盤としたエンパワーメント

「リーダーがすべて管理する」時代は終わりつつあります。

 

現代のリーダーに必要なのは、メンバーが 「自ら考え、動ける環境をつくる」 ことです。

そのためには、 「心理的安全性」 を確保し、挑戦を後押しすることが重要です。

たとえば、「新しいアイデアを出しても怒られない」「失敗しても責められない」環境であれば、

メンバーは積極的に意見を出し、主体的に行動できるようになります。

 

逆に、指示待ちの文化では、VUCA時代に必要なスピード感を生み出すことはできません。

リーダーがするべきことは、 「メンバーの力を最大限引き出せる環境を整えること」です。

信頼を基盤に、一人ひとりの強みを活かす組織づくりを意識しましょう。

 

ポイント:

  • すべてを管理しようとしない
  • 心理的安全性を確保し、メンバーの挑戦を支える
  • チームが「主体的に動ける環境」を整える

 

  1. 人間らしさを忘れない

最後に、VUCA時代のリーダーに最も必要なのは、 「人間らしさ」 です。

 

これまでのリーダー像は、「完璧な人間」「常に強くあるべき」といったイメージが強くありました。

しかし、不確実な時代では、むしろ 「共感し、時には弱さを見せること」 のほうが、

チームの信頼を得るうえで大切になります。

 

たとえば、リーダーが「分からないことは分からない」と正直に話すことで、

メンバーも「考えを共有していいんだ」と安心し、組織の一体感が生まれます。

また、「失敗してもいいから挑戦しよう」というメッセージを発信することで、

メンバーが前向きに行動できる環境が生まれるのです。

 

ポイント:

  • リーダーも完璧でなくていい
  • 時には「分からない」と伝えることが信頼につながる
  • 共感し、チーム全体で前に進むことを大切にする

 

  1. まとめ

VUCA時代に求められるのは、 「正解を持つリーダー」ではなく、「チームと共に問い続けるリーダー」 です。

ビジョンを持ち、柔軟に動き、チームの力を活かしながら、不確実な未来を切り拓いていく存在です。

 

  1. むすび

時代は変わります。環境も変わります。

 しかし、「前に進む」ことを選び続けるリーダーがいる限り、未来は必ず切り拓かれます。

さあ、私たちがこの時代のリーダーシップを体現し、未来を創り上げていきましょう。

 

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