ビジネスを成長させていく上で大切なのは、「自分が動かなくても回る仕組み」を作ることです。
限られた時間の中で成果を最大化するには、自分だけで何でも抱え込むのではなく、自動化や他者の力、そして既存サービスをうまく活用することが重要です。
今回は、ビジネスを効率化し、より本質的な活動に集中できるようにするための考え方と事例、具体的なアクションプランをご紹介します。
起業初期は、営業・開発・経理・広報など、あらゆる業務を一人でこなす必要があります。
しかし、そのままでは自分の時間がすぐに限界を迎え、ビジネスの成長も頭打ちになってしまいます。
効率化することで、「自分にしかできない仕事」や「顧客との関係構築」「ビジョンの実現」に集中できるようになります。
また、空いた時間を使って家族との時間を大切にしたり、次の一手を考える余裕を持てるのも大きなメリットです。
① 自動化する
Excelやスプレッドシートでの作業を自動化するだけでも大幅な工数削減になります。
例えば:
・見積書や請求書の発行をテンプレート+関数で自動生成SNS投稿の予約配信を
ツールで管理(例:Canva, Bufferなど)
・問い合わせフォームの自動返信設定(例:Googleフォーム+Gmail自動返信)
② 技術を持つ他者に任せる
自分では時間がかかる作業でも、専門家に任せれば短時間で高品質に仕上がります。
例えば:
・ホームページ制作、 SNS運用をフリーランスに外注
・ロゴやチラシをデザイナーに依頼
③ 既存サービスを活用する
ゼロから作るのではなく、すでにある便利なサービスを使いましょう。
例えば:
・決済:BASEなど
・会計:freee、マネーフォワードなど
・EC:メルカリShops
・顧客管理:Googleスプレッドシートなど
大切なのは、「目的達成に必要な手段を選ぶ」こと。
すぐに完璧を求めるのではなく、今より便利になるものから始めることがポイントです。
個人でアクセサリーを作って販売していたAさんは、注文管理や発送対応に追われていました。
・BASEでネットショップを開設
・Googleフォームでオーダーメイド受付
・お礼メールを自動返信設定
・梱包は週1でまとめて作業
結果、本業である「デザイン」や「新作づくり」に集中でき、売上を2倍にすることができました。
副業でコンサルをしているBさんは、Zoom予約、請求、顧客管理をすべて手作業で行っていました。
・Calendlyで予約を自動受付
・Stripeでオンライン決済対応
・Notionで顧客とのやり取り(議事メモ)を一元管理
結果、毎月10時間以上の業務時間が削減され、その分、セミナーやSNS発信の時間が取れるようになりました。
① 業務の棚卸し
・自分が行っている業務を書き出してみる
・毎日のToDoを振り返る
② 時間がかかっているものを把握
・「1回あたりの時間×回数」で見える化
・Googleスプレッドシートで集計
③ 自動化できる業務を探す
・ルールが決まっている作業から優先
・請求書発行・予約受付・SNS投稿など
④ 外注先・パートナー候補を探す
・クラウドワークス、ココナラ、知人紹介
⑤ サービスを試してみる
・月額無料やトライアル期間を活用(完璧でなくてもまず使ってみる)
効率化とは「自分しか出来ないこと」に使える時間を増やすことです。
ビジネスの発展において本当に大切なのは、「自分一人で頑張ること」ではなく、他者と連携し、得意な人に任せ、回る仕組みを作るです。
効率化によって生まれた時間は、よりクリエイティブな活動や、新しい挑戦、人とのつながりに活用できます。
他者の技術やサービスを利用し、他者とつながることで新たな出会いや情報が得られ、人脈・機会・協力関係といった「資産」も自然と広がっていきます。
あなたが一歩「任せる・連携する」方向に踏み出すことで、ビジネスはより軽やかに、そして大きく広がっていくはずです。
業務の確認を行い、ビジネスを楽に、また大きくする機会を作ってはいかがでしょうか。
NSGグループ 事業創造本部