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クリエイターのエネルギーで新潟を盛り上げる。地元若手画家がNSG美術館で個展を開催。
新潟市中央区西船見町。日本海と、美しい青松白砂を背景に佇むNSG美術館は新しい新潟の文化活動の拠点として、また市民の皆様の憩いの場所として長く愛される施設を目指しています。
その一環として、地元出身の若手画家に積極的に声をかけ、美術館での個展を開催してもらう活動を行っています。有望な若手画家に美術館での個展という経験を積んでもらうこと、またそれを自身の実績にしてもらうことで、クリエイターとしてのキャリア形成に一役買おうという試みです。
NSG美術館で、2020年6月~8月にかけて個展を開催している板垣匠さんは現在26歳の若手画家。NSGカレッジリーグの日本アニメ・マンガ専門学校(JAM)を卒業した後に画家として活動をされています。
今回、その板垣さんにお話を伺ってきました。
趣味から本業に。専門学校で学んだことで今の自分のスタイルを作れた。
私は、新潟県村上市の自然豊かなところで生まれ育ちました。絵を描くのは小さいころから好きでしたね。ただ、絵を習ったり、美術部に入ったりすることはなく、高校まではあくまで趣味の範囲で描いていたと思います。
進学を考えはじめたときに、JAMのオープンキャンパスに参加して、好きだった絵をしっかりと学ぼうと入学を決意することができました。その時はイラストレーターをやりたいと思っていたので、コミックイラスト科に入学しました。画家になろうとはその時は夢にも思ってなかったですね。
JAMの授業では個人個人の趣味嗜好にかかわらず、非常に多くの画材に触れることができました。油絵具やアクリル絵の具、コピックなどもカリキュラムに盛り込まれていました。高校まではデジタルで絵を描くことが多かったのですが、JAMで生の絵や画材に触れることで、それらを駆使して絵を描くことに興味を持つようになりました。
それからは授業以外でも作品制作をし、在学中に画廊での個展も開催することができました。画廊での個展は今でも毎年続けていますね。
今では作品を作る際にアクリル絵の具と顔料の絵の具を混ぜるなどして、自分で画材自体を作るようにもなりました。JAM時代に画材ごとの特性を学べていたことで、そういったことができるようになりました。