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ドローン操縦のプロになってさまざまな分野での活躍を目指す
福島県郡山市の専門学校グループ「FSGカレッジリーグ」では、今年の7月から「ドローン人材育成プロジェクト」を推進しています。ドローンは観光や農業、災害現場をはじめ多くの分野で活用され、産業に変化をもたらしていますが、ドローンを十分に使いこなせる人材はまだ少なく、その人財育成が求められています。FSGカレッジリーグでは、初年度となる今年、ドローン活用の需要が高いと見込まれる5校8分野の学科を選定し、在籍する111人の学生に向けてドローン人材育成のカリキュラムを実施しています。
どこでどう役立てるか
操縦以外の知識やリスクも学習
今年度、ドローンを学んでいるのは、国際ビジネス公務員専門大学校の公務員科。同・観光科、国際アート&デザイン専門大学校のCGアニメーション科、同・グラフィックデザイン科、国際情報工科自動車専門大学校の高度情報工学科、同・電気エネルギー工学科、同・放射線工学科、国際医療看護福祉大学校の救急救命士科です。
学生たちは、まずは共通科目としてドローンの仕組みや構造、法規、簡単な操縦法などを学び、その後、学科ごとに職業現場でどのように活かすのかを実際の操縦を通して学んでいきます。例えば、公務員科では警察や消防、公共施設の点検など多岐に渡る行政の分野での活用事例を学び、必要な知識や技術を身に着けていくといった具合です。
「ドローンは、操縦だけでなく、法令やリスクなどもきちんと学んでおかないと、仕事としての目的を全うすることはできません。また、構造やプログラミングなどの知識がないと、臨機応変な対応ができません」と、指導に当たっている一般社団法人福島新エネルギー総合研究所の内田章理事長。その授業の一部を見てきました。
普段見る町とは違う風景が見える
新しい知識と体験に興味津々
10月13日(金)は、郡山市で、ドローンを実践的に活用する授業が行われました。この日、参加したのは、将来の救急救命士を目指す国際医療看護福祉大学校の学生11名。
災害時には、被災地の状況やどこの道路が通行できるのかなどを把握することが大切ですが、ドローンは地形や道路の状況把握だけでなく、被災者や行方不明者の発見、災害医療にも役立ちます。
当日は、施設内でミニドローンによる細かい操作方法を習う班と、屋外で実際にドローンを操縦する班に分かれて実習を行いました。
屋外実習では、高度100メートルまで上げて映像を撮影します。100メートルの高さから見た郡山の町は、普段見慣れた風景とはまた違って見えます。学生たちは、特徴のある建物の位置からカメラがどのあたりを抑えているのかを確認しながら、ドローンを操縦していました。
「私たちは救急救命士を目指しているので、災害現場などではドローンを活用して、一人でも多くの人の命を助けられるようにしていきたいです」「操縦するのは楽しいけれど、それだけでなく、法令や実際の現場での活用法など、今まで知らなかった知識も学ぶことができました」と学生たち。
指導にあたった内田理事長は、「多様な分野の企業からドローンを扱える人材の問い合わせが増えていますが、現状、人材といえる人はほとんどが年配の方ばかり。次世代にも早く知識・技術を伝えていかなければならないし、ドローンを扱える若い人材のニーズは潜在的なものも含めて、限りなくあると思います」と言っています。
自分なりの目標を見据えながら、ドローンのカリキュラムに挑む学生たちに、今後の期待がかかります。
〈FSGカレッジリーグ〉
国際ビジネス公務員大学校、国際アート&デザイン大学校、国際情報工科自動車大学校、国際医療看護福祉大学校 、国際ビューティファッション・製菓大学校の5校60学科を展開する福島県最大規模の専門学校グループ。今年度で創立33周年を迎え、これまでに卒業生を14,811名輩出。それぞれ各分野のスペシャリストとして活躍しています。
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