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リニューアルした新潟の駅ビルCoCoLoに出店。 新潟の“うまい”を全国に広げる旗艦店を目指して。
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新潟駅の高架開発に伴い、約170店舗を集まる新しい駅ビル「CoCoLo新潟」が開業します。3月27日にオープンする2F EAST SIDEには、鮭・鱒の加工・販売の老舗「小川屋」が出店。新潟の新しい玄関口となる好環境でスタートを切ります。
そこで、どのようなコンセプトで新店舗を企画したのか、また商品構成や、そこで働くスタッフの思い、さらには今後の展望などについて、(株)小川屋 代表取締役社長の大橋祐貴さんに伺いました。
リニューアルで旅行客を中心に新たなお客様との出会いに期待。
― 全面リニューアルした新潟駅ビルCoCoLoに出店しますが、どのような店舗計画なのでしょうか。
大橋 新潟駅の高架化工事が始まる以前の新潟駅ビルCoCoLoに出店していましたが、全面リニューアルにより観光客の増加が期待できます。県外のお客さまにも小川屋を認知していただける場所だと思いますので、賞味期限が長く常温で持ち運べる瓶詰め商品やお手頃価格のお土産セット、さらには列車の中で食べられるお弁当などをおすすめ商品として打ち出していく予定です。その後のオンライン通販での購買に結びつくような店舗にしたいと考えています。
― 新たなお客様へのアプローチを考えているわけですね。
大橋 はい。今の小川屋の課題は、いかにして新しいお客さまとの接点を作るかです。ありがたいことに、新潟市古町の本店や万代シテイの新潟伊勢丹店には常連のお客さまにお越しいただいています。これまで当店の商品を食べた事のないお客様に魅力を広めるために、この出店は絶好の機会と考えています。新潟の新しい顔となる駅ビルで、地元の方はもちろんですが、県外のお客さまとの新しい絆も作りたいですね。
― そのためには店舗イメージも大切になりますね。
大橋 その通りです。駅ですので幅広い年代の方が訪れると思いますが若い方にも興味を持っていただきたいので、老舗らしさを大切にしながらも、モダンなテイストもプラスして、高級感あるショップデザインにこだわりました。20歳代の方が見ても、「オシャレだね」と思ってもらえるような仕上がりになると思います。幅広い年代に愛されるお店作りを目指します。
駅ならではの、限定オリジナル商品を企画。
― 新しいショップの商品構成を教えてください。
大橋電車や新幹線を利用するお客様のニーズに合わせて、賞味期限が長く常温で持ち運べる瓶詰め商品を軸に考えています。これは紅鮭や越後肉味噌などのご飯のお供で、7種類を販売。また当店の看板商品である鮭の焼漬けも積極的に打ち出していきたいですね。
―駅ならではの 限定商品の販売も考えていますか。
大橋 お土産セットを計画しています。ごはんのお供になる瓶詰め商品をお試しサイズにして、より多くの種類を味わっていただけるようにセットにします。旅から帰って一つずつ分ければ、知人などにも配りやすいですからね。その他は、列車の旅に欠かせないお弁当にもこだわりました。駅ビルでしか味わえない限定オリジナル弁当も目玉商品の一つです。
― どのようなお弁当になるのでしょうか。
大橋 2種類を用意する予定です。一つは1段重で、人気の高い3種の鮭の違いを楽しめる食べ比べ弁当。2段重の方は、定番の鮭の味噌漬けと銀だらの甘粕漬けの両方が味わえます。お米は両弁当ともに新潟県産米の新之助。味には絶対の自信があるので、多くの方に食べていただきたいです。
若手社員の発想が伝統に新風を吹き込む。
― 既存の店舗と違うイメージや商品構成のをどのようにして企画したのですか。
大橋 21歳の社員を中心に、若手社員にアイデアを出しあってもらいました。店頭でスタッフが着用する制服も新調したのですが、今までとまったく違うイメージです。SNSの運用も任せています。スタッフも“自分たちの店”という意識がより強くなり、高いモチベーションで今までにないチャレンジをしてくれています。それは他の社員にも良い影響を与えていて、伝統の中に新しい風が吹き込まれた感じです。守るべき伝統はしっかり守って、次代に合わせて変えるべきところを良い方向に変えていくことは必要なこと。今回の再出店も、その一つのきっかけになったと思います。
先ほど話した21歳の社員が店長を務めるのですが、パート社員の中には大ベテランの方も採用しました。接客スキルは素晴らしいものを持っていて、これまでの経験で若い店長を支えてくれると期待しています。年齢に関係なく、みんなで小川屋をつくっていきたいと思っています。
― 若手のチャレンジを推奨する企業姿勢は、どこから生まれたのですか。
大橋 私は小川屋をNSGグループで事業承継し再生に取り組み始めた7年前に社長に就任しました。当時は各部署の業務の細部に渡るまで私が関わっていたのですが、そうすると全社員が指示待ちになってしまう。これでは企業として大きく成長できないと考え、それからは極力、社員に任せるようにしました。
CoCoLo新潟店を小川屋の旗艦店に育て、全国に新潟の“うまい”を広げたい。
― 老舗企業を運営する上で大事にしていることは何ですか。
大橋 私が考える小川屋の経営理念を一言でいうと、「正直な商売をすること」です。そのために、商品作りには妥協せず、ひと手間かけてでも美味しさを追求する。お客さまのサービスに関しては、できる限り要望にお応えする。それらを一つひとつ実現しながら、お客さまとの絆を深めながら購買層を広げていきたいと思っています。
― これからCoCoLo新潟店をどのような店舗に育てていきたいですか。
大橋 小川屋の最大の課題である、新たなお客様との接点を増やすことが叶えられる店舗だと思います。たくさんのお客様と接する中で、接客サービスや商品構成などをブラッシュアップしていきたいと思います。そういった意味で、CoCoLo新潟店は小川屋ブランドを象徴する“旗艦店”ですね。
― このお店から全国に小川屋のファンが広がっていくといいですね。
大橋 そのためにも、お客さまに、「新潟駅に良いお店があり、お土産に買って帰ったらみんなに喜ばれた」とか「新幹線で食べたお弁当が美味しくて良い旅行になった」と思ってもらいたいですね。そして今回オープンする駅のお店で買い物をして各地へ帰った後も、通販などでのお付き合いが続く。そのようにして小川屋のファンが全国に増えてくれたらうれしいですね。そして、「新潟を旅してよかったね」と思う理由の一つになれたら最高です。
株式会社小川屋
創業1893年 鮭・鱒の加工・販売を得意とする新潟を代表する老舗のひとつです。店舗は古町本店と、新潟伊勢丹店、そして新潟駅CoCoLoがオープン。これからリブランディングを実施し、新たな装いを見せていきます。また新潟県産米「新之助」と小川屋自慢の漬魚で作るこだわりのお弁当を新潟市内へ配達しています。
新潟市江南区大渕1631(本社)
TEL:025-276-1311 / FAX:025-277-1755
新潟市中央区古町5番町611(古町本店)
TEL:025-229-0111 / FAX:025-222-6831
https://www.niigata-ogawaya.co.jp/
Instagram:【新潟小川屋】創業明治26年(@ogawaya_niigata) • Instagram写真と動画
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