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日本のマンガを世界へ発信!海賊版が横行する業界の課題も同時に解決する新サービス
株式会社ファンタジスタは、大日本印刷株式会社(以下DNP)と共同で、英語に翻訳した日本の出版社等のマンガを、定額読み放題(サブスクリプション)で提供するサービス「Manga Planet(マンガプラネット)」を2019年11月に開始しました。
このサービスを立ち上げた背景や今後の展開について、株式会社ファンタジスタの栗原弘樹社長にお話を聞いてきました。
日本のマンガ配信サービスを取り巻く環境
マンガプラネットはDNP様と共同で海外向けに展開するサービスです。
海外で日本のマンガが大人気であることはよく知られていますが、紙媒体ではなく、WEBサイトやスマートフォンのアプリでマンガを楽しむ読者が増加していきている事がその要因の一つになっていると言われています。
それに伴って、問題になっているのが海賊版の存在です。日本でもニュースになっている問題ですが、国によっては海賊版が当たり前のように流通しているといった状況があります。
また海賊版を取り巻く状況も変わってきていて、最近は海賊版の配信自体をビジネスにしているようなケースもあり、正規版を流通する正しい市場を大きく脅かしています。
海賊版は正規版のマンガを不正にコピーし、配布するもので、これが蔓延してしまうと、作者や出版社が本来得るべき利益を得ることができません。新しい作品を生み出すための利益の循環構造が崩れ、結果的に業界の発展を妨げることになっています。
そこでマンガプラネットでは公式に翻訳をした作品を、定額でしかも出来る限り安価(2020年1月現在は6.99米ドル/月)な価格設定で公開しています。マンガを正当な環境で読者に配信することがマンガプラネットの重要な役割の一つとなっています。
実際に利用者から、「正当なルートで日本のマンガを読むことができるようになったことに対するお礼」のメールが届いたこともあります。