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目標は勝つことだけではない。日本一を目指すその先に。(開志国際高校男子バスケ部)
指導は褒める!氣を出す!そして選手たちで考えるバスケットボールを。
指導の時に気をつけていることの1つ目は褒めることです。選手たちの良かったプレーに対しては「ナイスプレー!」など言葉にして伝えるようにしています。やはり、褒めると生徒たちは伸びますから(笑)
2つ目は氣を出すこと。立ち振る舞い一つにしても、オーラは伝わります。自分の中で意識していることです。
そして、選手たちに大事にしてほしいと伝えていることは、自分たちで考えてプレーをすることです。昔の私は、「カラスは白」と私が言えば、選手にも「カラスは白」と言わせるようなスタイルの指導者でした。その時もそれなりにチームは強かったですが、ある時、この指導方法では強くなる限界があると感じました。そこで、選手が考えてプレーをするスタイルにしてから、更に強くなってきました。不思議ですよね(笑)。選手たちが考えて、行動する力が成長に繋がるのだと実感させられましたね。
写真:2018年インターハイで全国優勝決めた時
コロナ禍で監督として、高校の教員として、考えたこと。
新型コロナウイルスについては、誰しもそうですが私にとっても初めての経験でしたし、正直混乱したのも確かですね。最初は遠くの出来事で、1,2週間で収まるものなのかなと考えていたら感染が拡大してきて、これからどうなるんだろうと思っていました。全国一斉休校になり、その後生徒たちの授業も行われない中でどのようにしていいのか非常に悩みました。私達教員も新型コロナウイルスについては無知でしたし、本当に何からやるべきかという思いでした。とにかく、生徒の安全を優先した上で出来ることをやろうという考えでした。まずは、どうやったらコロナにかからず、生徒や職員を守っていけるか、そして寮でどう生活するべきかを考えましたね。自主練期間の生徒たちは、私が声をかけなくても、誰一人下を向いていませんでしたね。自分たちだけで工夫して、前を向いてよくやっているなという印象でした。私以上に生徒はやる気でした。
また、高校の3年間だけが人生じゃないと口酸っぱくして言っています。2年前に全国優勝した時もここからがスタートだと言っていました。今の3年生は特に日本一からスタートなので、生徒たちも高校だけではなく、先々を見据えて自分のために、将来のために考えて動いていましたね。なぜ部活をやるのか?勝つためだけが目的ではないってことを常々言っていましたので、それを体現してくれました。世の中の状況を見て、生徒たちも私もインターハイは中止になるんだろうと予想はできました。もちろん生徒も私もショックではありましたが、これから先、自分たちの時はインターハイがなかったけど…と振り返られる、前向きな人生を歩んでいって欲しいです。