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ボードゲームで子ども達が地域の魅力を語れるようにしたい
NSGグループの愛宕商事株式会社が2021年に発売したボードゲーム「知域王(ちいきおう)」。ボードゲームを通して地域社会の活性化に寄与したい。楽しみながら地域のことを学べ、第1弾の佐渡版は佐渡市内の小学校の授業でも使われています。そして2022年4月には第2弾として新潟市版が発売されました。
「知域王」開発の背景について、教育事業部の田宮さんにお話を聞きました。
地域を知り、地域に魅力を感じ、地域で活躍したいと思えるように
―「知域王」はどんなゲームですか?
田宮 「あそぶ!まなぶ!好きになる!」というキャッチコピーのとおり、遊びを通して学んでいく中で、地域のことを知って、地域のことを好きになってもらうゲームです。カードには地域の人なら「わかるー!!」と言ってしまうような観光地、食べ物、歴史、文化などが載っています。遊べば遊ぶほど地域のことを知ることができるシステムを組み込んでいます。遊びながら地域のことを知り、好きになるきっかけをつくるゲームです。
学校の先生が無理なく授業に取り入れてもらえることも意識し、例えばカードに二次元バーコードをつけて、タブレットを使った授業に生かせるようにするなどの仕組みを入れました。
―開発のきっかけは?
田宮 私自身がボードゲームを好きなので、ボードゲームと何かを掛け合わせることができないかと考えていました。また私の地元の新潟県では人口流出などの問題があり、地域のために力になることができないかと考えていました。そして辿りついたことが、ボードゲームと地域学を掛け合わせたゲームを開発し、地域の発展に貢献するということです。子どもたちがボードゲームで遊びながら、自分の住んでいる知域を知り、魅力を感じ、好きになる。その子どもたちが地域で活躍したいと思う大人になってほしい。そのような思いで「知域王」の開発に取り組みました。
―幼稚園教諭だった経験が生かされているとか?
田宮 はい、愛宕商事株式会社に入社する前は、学童保育を併設している幼稚園に勤務した経験があります。特に新潟では冬の遊びが少なく、そんな時にボードゲームを取り入れていました。それもただ遊ぶのではなく、論理的に考えたり、コミュニケーションを取ったりと教育的にボードゲームを使った経験が、「知域王」の制作にも生かされています。