- ニュース&トピックス
【国際自然環境アウトドア専門学校】研修転移による行動変化にこだわったアウトドア研修!Z世代の新卒内定者22名の内91%が日常で学びを実践!「誰でも参加できるアウトドア研修プログラム」をベースにした内定者研修の研修効果について、事例紹介。
新潟県妙高市で自然を活用した専門人材育成を20年に渡り行ってきたNSGグループの国際自然環境アウトドア専門学校は、昨年に引き続き2年連続で同グループの持株会社である株式会社NSGホールディングス(新潟県新潟市)の新卒内定者22名に向けて、2024年9月30日(月)に「チームワーキング」の理論*1を活用したアウトドア内定者研修を提供いたしました。その実践事例を報告します。
■研修概要
本研修は、2024年9月30日に当校キャンパス内で実施したもので、当校も一員であるNSGグループの株式会社NSGホールディングス(新潟県新潟市)の新卒内定者22名に向け、5.5時間で提供したチームビルディングプログラムです。研修にあたって、同社の人事採用担当者からは、① 内定者同士の信頼感や連帯感の醸成、② 積極的、主体的に助け合える関係構築、③ チームでの課題解決を通した達成感の獲得、という3つのオーダーをいただきました。
プログラムは、野外活動を主体として自然による様々な不便益がもたらす「不便だからこそ人と人の関わり代(プロセス)が増える仕組み」を活用し、直接的な共同体験と対話の機会を提供しました。また、研修評価*2はドナルド・カークパトリックの提唱する「4レベル評価モデル」を採用し、実施しました。(レベル4「成果」については、内定者研修である為未実施)
■研修の効果
本研修は、昨年に引き続き「研修転移*3」を重点目標に設定し研修を実施しました。
研修転移とは、「研修で学んだことが、仕事の現場で一般化され役立てられ、かつその効果が持続されること」を指す概念です。今回、研修1ヶ月後に参加者に実施した「事後アンケート」(n=22)では、参加者の91%が研修後の日常環境で「研修の学びを活用した」ことが明らかとなりました。(図1:研修1ヶ月後の「事後アンケート」では、「研修で学んだことを、日常生活で活用しましたか?」という設問に対し、「学びを活用し、良い結果が出た」という回答者が55%、「学びを活用したが、まだ結果は出ていない」という回答者が36%、「学びを活用しなかった。できなかった」という回答者が9%)。昨年の結果が75%の活用率であったことから、今年は約1.2倍の効果を上げたことになります。
先行研究をまとめた事例では、「研修で学んだ内容の10%〜20%ぐらいしか職場では実践されない」との指摘がなされています*3。この一般的な数値と比較すると、今回の研修(91%)は4.5~9.1倍の効果があったといえます。
また、事後アンケートでは参加者が様々な日常の場面で学びを活用したこと。行動による変化を実感していることがわかった。(図2:研修1ヶ月後の「事後アンケート」では、「学びを活用した」という回答者に対して、「『いつ、どんな場面』で『どんな学び』を活用されましたか?」「『どんな結果』がでましたか?」「『どんな結果』がでそうですか?」という設問を実施した)一方、事後アンケートで「学びを活用しなかった/できなかった」と回答した方には、「活用しなかった/できなかった理由」は何ですか?「どんな支援があれば」活用できたと思いますか?と設問を実施した。
「活用しなかった/できなかった理由」 としては、「チームで行動する場面が無かった」「チームに属していなかった」という「実践機会が無かった」という声に集約された。
■研修の内容
本研修では、5.5時間のチームビルディングプログラムとして、チームワーキング3つの視点「チーム視点」「全員リーダー視点」「動的視点」の獲得を目指しました。メインの活動では、3つの内定者グループそれぞれにファシリテーターが帯同し、学びの促進・深化と安全管理を行いました。参加者は、チームワークの実践の後には内省の時間を設け、セルフ、グループ(全体)での振り返りを実施しました。振り返りでは、セルフの内省を支援するオンラインアンケートの回答結果をiPadを用いて即時フィードバックを行いました。
また、今年の研修は昨年の3時間の研修に対して、以下2点アップデートし実施しました。
① 研修プログラムを二部制とし、第一部を「少人数グループでの実践」、第二部を「学習者全員での実践」と位置付け、様々な状況でのチームワーキングの実践を組み込みました。
② 第二部では、関係者全員で作り上げる懇親会として「BBQ懇親会」を内定者、人事本部担当者、講師が関わって一緒に準備し、実施しました。
このアップデートによって、参加者は「自らチームを動かす」小さな成功体験を積み、さらに高次元な実践を経て実体験を伴って、チームワーキングの理解を深めることができました。
■プログラム内容
【オープニング】(全員)
(1)オープニング
(2)アイスブレイク
(3)研修オリエンテーション「チームワーキングについて」
【第一部】(7〜8名のグループ)
(4)対話のワーク①「チーム」をテーマとした対話の実践と構造化
(5)協働のワーク①「人間UFOキャッチャー」
(6)リフレクション①「セルフとグループでの振り返り」
【第二部】(全員)
(7)協働のワーク②「BBQ懇親会」
(8)リフレクション②「セルフと全員での振り返り」
■研修のお問い合わせ
国際自然環境アウトドア専門学校では、企業向け社会人向けの研修プログラムも承っております。20年に渡る自然を活用した教育実践のノウハウを活かし、人材開発および組織開発に関する様々な課題に誰でも参加できるアウトドア研修環境でアプローチいたします。また、人材研修では初のエコロジカル・アプローチ*4を導入したプログラムデザインで、参加者の能力や行動を引き出すアウトドア研修が強みです。自然の力を活用し、VUCA環境に適応できる学びを提供します。
ご相談は以下よりお問い合わせください。
■メール
i-nac.kenshu@nsg.gr.jp
■電話
0120-537-010
■参考文献
*1:中原淳、田中聡 (2021) 「チームワーキング ケースとデータで学ぶ『最強チーム』のつくり方」 日本能率協会
マネジメントセンター
*2:中原淳、島村公俊、林博之、関根雅泰(2022) 「研修開発入門 研修評価の教科書 『数字』と『物語』で経営・
現場を変える」 ダイヤモンド社
*3:中原淳、島村公俊、鈴木英智佳、関根雅泰(2018) 「研修開発入門 研修転移の理論と実践」 ダイヤモンド社
*4:植田文也(2023) 「エコロジカル・アプローチ 『教える』と『学ぶ』の価値観が劇的に変わる新しい運動学習の理
論と実践」 ソル・メディア
<国際自然環境アウトドア専門学校研修事業部のこれまでの取り組み>
■今年4月にスタートした研修事業部が、様々な専門分野を網羅する2,300人以上の専門学校生に快適なキャンプ空間で「チーム」と「セルフ」を学ぶ宿泊型研修を提供!
https://www.i-nac.ac.jp/news/archives/3865
■研修事業がNSG AWARD【ENTREPRENEUR】の部にて、優秀賞を受賞!!
https://www.i-nac.ac.jp/news/archives/4202
■2,300人以上の専門学校生に提供したアウトドア研修のノウハウを活用し、企業の新卒内定者研修として「チームワーキング」をインストールするプログラムを開発し提供!
■脱!やりっぱなし研修。3時間の対面型研修により、参加者の75%が研修後の日常環境で学習内容を実践!研修転移による行動変化にこだわったアウトドア研修を開発!
国際自然環境アウトドア専門学校
法人名: 学校法人国際総合学園
所在地: 新潟県妙高市原通70
学校長: 大瀧則雄
TEL: 0120-537-010
e-mail: i-nac@nsg.gr.jp