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水と土の芸術祭2018会場として注目! 新潟の現代アートを届ける「NSG美術館」

2018.07.26 Thu

新潟市中央区の西大畑エリアに、豊かな自然に囲まれたNSG美術館があります。2016年7月に新潟デザイン専門学校の教育施設として誕生いたしました。現在は2018年10月8日(月・祝)まで開催中の「水と土の芸術祭2018」の会場にもなっており、県内外から多くの来場者が訪れています。

新潟県ゆかりの作家の発信地に
アートの力を若年層にも届けたい
コンセプトは「これからのアートを創る美術館」。NSG美術館は、現在活躍中の新潟の現代アート作家を中心に企画展を開催しています。
「新潟は若手作家が自分の作品を発表する場がなかなかありません。そういった現状なので、自然と関東圏へ流出してしまいます。そこで、この美術館は新潟に縁のある作家の作品に気軽に触れることができる場にしたいと思いました」と話すのは、NSG美術館アドバイザーの徳永健一さん。
「出身地である新潟で若手作家が活躍してくれたら、新潟のアートがさらに盛り上がっていくと思うのです」。いずれはここが新潟出身作家の登竜門のような存在になれたらとも話していました。

また、NSG美術館には、学生をはじめとする若年層にアートに触れてほしいというテーマもあります。
「アートはよくわからないという苦手意識を持たず、まずは来てほしいですね。若い頃にたくさんの作品に触れて、感性を磨くことを大切にしてほしいです」と館長代理の小林敏哉さん。ギャラリートークなどを企画し、直接作家と触れ合える機会も積極的に作っています。今後は作品と音楽を同時に楽しむことができる体験型のイベントも予定しているそう。
「他の美術館がやらないことをやっていこう」と、さまざまな仕掛けに取り組んでいます。

他にも、新潟デザイン専門学校の学生の作品を展示することもあり、学びの成果を披露する場にもなっています。

新潟デザイン専門学校の学生作品展示時の様子

 

新潟県内イベントとの連動企画や
地域との繋がりを大切に
新潟県内で開催されるイベントに合わせた企画展も積極的に行っていきたいという小林さん。新潟開港150周年や、来年予定されている「第34回国民文化祭・にいがた2019、第19回全国障害者芸術・文化祭にいがた大会」が行われるタイミングでの企画も構想中だそうです。「地域のイベントと連動する形で、私たちも盛り上げていけたらと思っています」。

また、先日は新潟大学教育学部附属特別支援学校の生徒の皆さんが、就職支援の一環として美術館の窓を清掃してくれました。以前美術館で企画展を行った作家さんが、学校で出張授業を担当したことをご縁に、このような繋がりが生まれました。地域、そして人と繋がることを大切にし、まちの発展に貢献したいと考えています。

コミュニティルームは美術館見学や街歩きの休憩場所として無料開放しています。
※水と土の芸術祭期間中は作品展示室になっています

 

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