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食の安全は私たちが守る! さまざまな人たちとの連携を通じて持続可能な農業経営を追求

2019.06.25 Tue

「やってみようぜ!」をモットーに、食を介して健康を創ろうと新潟市で安心・安全な農産物づくりに取り組んでいるのが株式会社アグリライフ(以下アグリライフ)です。2011年創業、社員の平均年齢は35歳というイキのいい会社です。今、米どころ新潟でも高齢化や後継者難による離農・廃農の話が聞かれますが、そんな中、持続可能な農業経営に挑戦しているアグリライフで話を聞きました。

学校給食米を中心に
安心・安全でおいしいものを提供

農(みのり)とは大地と人とが作り出す健康(いのち)の源。これがアグリライフの理念です。関連会社を含め、約120枚の田んぼで収穫される米の多くは、同じNSGグループの株式会社日本フードリンクを通じて学校給食で食べられています。「三つ子の魂百までと言いますが、味覚も子供のうちに形成されると聞きます。子どもたちには安心・安全でおいしいお米を食べてもらいたい」と、経営者の後藤竜佑さん。代々続く農家の9代目です。

「いつかキッチンカーで自分たちが育てた作物を使った料理をたくさんの人にふるまってみたいですね」と後藤さん。

 

安心・安全とはどういうことなのか。
「減農薬・減化学肥料で栽培する特別栽培米のほか、食物連鎖による生態系を維持しながら田んぼを耕さず無農薬で栽培する不耕起栽培米を作っています」。
実は、学校給食でも残念ながら食べ残しが出てしまいます。それら給食から出る食品ロスを使って堆肥を作り、作物を育て、また給食で提供する作物を作るという循環型農業を行っているのです。

 

米が中心ですが、長ネギやサツマイモ、ジャガイモ、また、昨年からは小松菜も手掛けるようになりました。
「サツマイモは紅はるかという品種を栽培しています。実は、これを焼き芋にしてイベントで販売したところ、おいしいおいしいとたいそうな評判をいただきました。それで、試しに糖度計で測ってみたら、一般的な紅はるかが35度なのに対して、うちの紅はるかは47度もあった。目の前でお客さんに食べてもらって、おいしいって言っていただくのは大きな励みです」。

「作物は育てたように育ちます。手を懸ければ懸けたようにちゃんと応えてくれる。それがこの仕事の魅力のひとつでもありますね」。
とはいえ、土づくり、堆肥づくり、草取りをはじめ、植え付けから収穫まで日々、手を抜けない仕事が多く、大変なのでは?
「確かに、農業は、休みが取れないとか労働環境が良くないと言われているのですが、それでは持続可能と言えないですよね」。

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