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7回目を迎える発酵・大醸し祭り、9月21・22日に開催!老舗のイベントが沼垂の魅力を発信する祭りに発展
NSGグループの株式会社和僑商店ホールディングスに属する今代司酒造株式会社と株式会社峰村商店が行ってきた「発酵・大醸し祭り」が、9月21日(土)・22日(日)に開催されます。毎年、春と秋に行われ、7回目を迎えるこのイベント。来場者も回を重ねるたびに倍増し、昨年は1万人を突破、この春行われた第6回では2万人以上が訪れました。今では地域を巻き込み、両社がある新潟市の沼垂地域の活性化にも繋がっています。実行委員会の木津怜(きつ・さとし)さん(今代司酒造)、志村毅(しむら・たけし)さん(峰村醸造)の2人に、イベントの意義と経緯、そして今回の見どころなどを聞きました。
よそ者の2人が地元・沼垂の人たちに助けられて成長
今代司酒造は1767年創業、新潟市の沼垂地域に酒蔵を構えてから120年以上、日本酒を造り続けてきた老舗です。幹線道路の栗の木バイパスを挟んで斜め向かいに建つ峰村商店は1905年創業、100年以上続く老舗味噌醸造会社です。沼垂の地は現在の栗の木バイパスの場所に、かつて栗の木川が流れていた時代、醸造蔵が40も50も並び繁栄していたと言われています。その歴史にちなみ、沼垂では「発酵の町」としてPRする活動が始まっていました。地域の思いを盛り上げるのに一役買いたいと、2016年秋に始めたのが「発酵・大醸し祭り」です。
「Uターンで今代司酒造に入社したのは、この祭りの1週間前。右も左もわからない中でただ大変だったというのが正直な感想です」と言う木津さんは、新潟県燕市の出身。「お祭りの運営は普段の仕事とは全く違う仕事で、本当に大変でした」と言う峰村商店の志村さんは、埼玉県からのIターン者。「母方の実家が新潟県新発田市で、高校時代は新発田市で過ごしたのですが、ほとんど関東圏で暮らしていました。ただ、新発田藩はその昔、沼垂を管轄していたこともあったそうですから、この地域と細い糸でつながっていると言えないこともないですが……(笑)。
イベントには回を重ねるごとに、他の事業者も参加してくれるようになりました。
「同じ地域で同じく発酵商品のビールを作っている『沼垂ビール』さんに声をかけたら、一緒にやろうと言っていただき、その後は、地域活性化を考えている沼垂テラスの人たち、いろんな人たちが加わってくれるようになりました」と志村さん。
地元の人たちの参加によって、新しいアイディアやネットワークもプラスされました。
「元々この沼垂の地で暮らし、仕事をし、沼垂を愛する人たちのおかげで、例えば有名どころのラーメン店さんの出店が決まったり……出展者の幅も広がりましたし、イベント内容も充実してきました」とも。
今、このイベントを訪れると、敷地内の屋台に使われているテントには、地元の神社や小学校、消防団の名前が見られます。地域の人たちがこのイベントを毎回心待ちにしてくれています。 醸し祭りの目玉イベントになっているのが「味噌盛り放題」。30秒で老舗のお味噌が盛り放題となります。「最初は2kg程度だったのが、今は皆さん、上手になって、4kgくらい盛る人も増えています」とのことで、前回は12トン以上用意した味噌が2日間できれいになくなってしまったそうです。
「ほかにも、飲んで食べて遊べる企画がいっぱいです」とお二人。