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学生主体の模擬会社「食娯楽」がひとり親家庭へ米200kgを寄贈。~食・農業を通じて、コロナ禍で苦しんでいる人のチカラになりたい!
2021年9月、新潟農業・バイオ専門学校(以下ABio)の学生主体の模擬会社「食娯楽」はフードバンクにいがた、母子福祉連合会を通じてひとり親家庭へ米200kgを寄贈しました。こうした取り組みは、コロナ禍で苦しんでいる方々の力になりたいという思いから、2020年にフードバンクにいがたへ米250kgを寄贈したことから始まりました。食娯楽の取り組みについて、担当の槇坂先生と食娯楽リーダーの高橋さん、栗原さんにお話を聞きました。
学生が手掛ける模擬会社「食娯楽」
―「食娯楽」はどんな取り組みを行っているんですか?
槇坂:学生たちが企画から生産、販売までを手掛ける模擬会社「食娯楽」は、2017年7月に誕生しました。日々生産からイベント出店や企業コラボレーションなど、幅広い活動を行っています。
ABioには農業・食品・環境・園芸分野のスペシャリストを目指す学生たちが全国から集まっています。この「食娯楽」は現在、大学併修農業総合科と食料農業経営科のアグリビジネスコースの学生たちが運営しています。「リアルな農業経営を一貫して学べる実践の場を作ろう」という教育理念から生まれました。
―「食娯楽」の名前にはどのような意味が込められているのでしょうか?
高橋:設立時に学内投票で決まった「食娯楽」という名前には、食を‟娯楽=エンタテイメント″として楽しんでもらい、お客様に新しい価値を提供していきたいという思いが込められています。
自分たちの作ったお米の使い道。
―コロナ禍でどのように活動しているのでしょうか?
槇坂:2020年は新型コロナウイルスの影響で、生産したお米や作物を売るためのイベントが軒並み中止になりました。せっかく心を込めて作ったお米なので、このお米を本当に必要としている方々へ届け力になりたい、と使い道を模索しておりました。その際にフードバンクにいがた様の取り組みを知りました。フードバンクは「食料銀行」を意味する社会福祉活動で、まだ食べられるのにさまざまな理由で処分されてしまう食品を、食べ物に困っている施設や人へ届ける活動です。この活動の意義に賛同し、寄贈させて頂きました。
―今年はどのような活動を行ないましたか?
高橋:2021年も昨年に引き続き、コロナ禍で苦しんでいる方々の力になりたいと思い、今年は母子福祉連合会を通して、ひとり親家庭へ米200Kgを寄贈しました。今回は学生が栽培した米の寄付受納式後、新潟市西区で実施されたひとり親家庭のための支援事業に参加し、約40世帯のご家庭へ直接お米を届ける活動を行いました。