新たな地域ブランドの開発を目指し、胎内市・JA胎内市連携事業「たいない特産品研究会」が活動を展開中。

2023.02.22 Wed

― 当会の活動に関する学生の反応はいかがですか?

若井 興味を持って手を挙げてくれた学生達に学年問わず参加してもらっていますが、生産者さんを始めとした地域の方々と連携した活動に、学びが深まると感じているようです。

橋 昨年10月開催の「胎内市いいもんマルシェ・JA胎内市収穫感謝祭」では、6名の学生がブースに立ち、直接お客さまにイタリア野菜の説明を行いました。また、店頭でのPRのためにポスターやPOPも学生が制作。リアルな社会体験は貴重な学生の学びの場になっていると感じますし、こういった活動が地域貢献にもつながればと期待しています。


胎内市いいもんマルシェ・JA胎内市収穫感謝祭でのPRの様子(左)、学生制作の野菜紹介POP(右)

― お客さまの反応や感想はどうでしたか?

当日は数種類のイタリア野菜を展示し、その中のトレビスはマリネにしてお客様に試食していただきました。お客様からは「少し苦味があるが、そこが好き」「初めて食べたがおいしい」と好評価で、この出展を通じて、研究会の活動の認知度向上に貢献できたのではないかと考えています。

学生・教職員が一体となって、地域の食と農の発展に貢献したい。

― この会の取り組みが大学内に与えた影響はなんでしょうか?

若井 学内においては、数名の学生参加からはじまった取り組みでしたが、今では10名ほどに増えました。学内の認知度もあがってきて、「次は何をやりますか?」と聞かれることが多くなりました。参加学生の中には、夏休みを利用して市内の農業法人で農作業ボランティアに参加する人もおり、地域での取り組みの波及を感じています。この会の活動を通じて、もっと地域を知って、一歩踏み込んで学ぼうという姿勢が出たのではないかと頼もしく思っています。

地域に出て様々な方からお話をお聞きすると、とても勉強になりますし、それを大学に持ち帰って情報共有させていただいています。
また、研究会活動の成果から、胎内市にも大学にも興味を持ってくれる地域内外の方が増えると嬉しいですね。

― 今後の展望を聞かせてください。

今年度は、市内6軒の生産者さんが主にイタリア野菜を栽培し、JA胎内市直売所やウオロク中条店等で販売しました。今後も情報発信等を行いながら、生産者さん、飲食店など、一緒になって研究会の取り組みに参加してくださる地域の方々の輪を広げていければと思います。


学生参加によるカラー人参収穫作業の様子(左)、ウオロク中条店での販売の様子(右)

若井 その一方で、イタリア野菜にこだわらずに、胎内市に根差した作物で特産品化できるものはないか、胎内市、JA胎内市と検討しているところです。研究会の取り組みは、地域のものなので、そこにどのように大学として関わっていけるか、教育・研究のテーマを紐づけながら貢献できるか等が大学としての今後の課題です。

お話を伺った若井さん(左)と髙橋さん(右)

 

新潟食料農業大学

農作物の生産から、加工・流通・販売までを一体的に学ぶ食の総合大学。1年次より食のつながり(フードチェーン)全体を学び、2年次より「アグリ」「フード」「ビジネス」の3コースより選択し、専門知識・技術を修得。実学重視のカリキュラムで、将来食料産業で活躍できる“食のジェネラリスト”を育成しています。

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