NSGグループの専門学校・大学と連携したキャリア教育に挑戦。 広域通信制「開志創造高等学校」来春開校!

2024.08.15 Thu

多様化する高校教育のニーズに応えるべく、学校法人新潟総合学院では2025年4月に「開志創造高等学校」の開校を目指しています。NSGグループの教育実績と経験、ノウハウを活用することで、幅広い分野の学びを実現し進路未決定率0%を目指す “新しい時代の広域通信制高校”です。

どのような目的で開校を目指すに至ったのか、学校の教育理念や特徴、生徒へのサポート体制などについて、開校準備室 プロジェクトリーダー 伊藤和真さんと、開校準備室 室長 高橋俊也さんにお話を伺いました。

現代の教育の課題を解決し、生徒の可能性を広げる。

— 通信制高校の創設を目指すに至った目的や背景をお聞きかせください。

伊藤 通信制高校に対するニーズは年々高まっており、生徒数も増加の一途をたどっています。しかしその一方で、通信制高校の卒業生の進路未決定率の高さが大きな問題として浮上しています。現状では、通信制高校を卒業した生徒の約32%が進路を決められないまま卒業しており、これが社会的な課題となっています。私たちはそれを解決するために、独自のキャリア教育やサポート体制を強化し、生徒一人ひとりが自分の将来に対して明確なビジョンを持ち、自信を持って社会で活躍できるよう支援します。そのためには大学、専門学校、高校を運営してきたNSGグループの教育実績と経験、ノウハウを活用した通信制高校が必要だと考えました。それが、来春開校する予定の広域通信制「開志創造高等学校」です。

 

— 学校の教育理念を教えてください。

高橋 「個性の力を無限大に引き出し、志を持って未来を切り開いていく人間の育成」。これが本校の教育理念です。生徒一人ひとりが自立した学習者として成長し、明確な進路を持てるよう支援していきます。8つの専攻やキャリア体験学習を通じて、生徒の可能性を広げ、自分の興味や才能を発見する機会を提供します。また、担任制やオンラインのスクールカウンセラー、サポート校との連携などを通じて、生徒一人ひとりに対するきめ細やかなサポートを提供し、安心して学習に取り組むことができる環境を整えていきます。

資料提供:開志創造高等学校 開校準備室/資料内調査結果出典:文部科学省「学校基本調査」

 

NSGグループの専門学校・大学の協力により、生徒の個性を伸ばすスクーリングを計画。

— スクーリング(対面授業)の特徴を教えてください。

高橋 開志創造高等学校のスクーリングプログラムは、「レインボースクーリング」と名付け独自の学習体系を採用しています。「自分のキャリアの幅をカラフルな色でイメージしてほしい」という願いから、その名を付けました。始業・終業の時間は全日制高校と変わりませんが、詰め込みすぎない日程で時間割にゆとりを持たせ、“学びの質”を重視しています。
レインボースクーリングでは、座学、教科に関わる実習、キャリア体験学習、職業体験が一体となった多様なカリキュラムを提供します。年2回のスクーリングで1年に4分野、3年間で12分野の職業や専門分野を体験してもらいます。また、広域通信制高校日本初となるナイトスクーリングを導入することで、起立性調節障害などにより午前からのスクーリングに参加できない生徒にも対応し、柔軟な学習環境を提供しています。
メタバースキャンパスを活用したオンライン学習も推進しており、生徒は自分のペースで学習を進めつつ、スクーリングで実際の体験を通じて学びを深めることができます。

 

— NSGグループの大学・専門学校との連携はどんな場面で活きていますか。

高橋 NSGグループには34校の専門学校に304学科、4つの大学に19学科があります。キャリア体験学習では、生徒はNSGグループの大学や専門学校で実際の授業や実習に参加することができます。これにより、興味のある分野を深く学び、将来の進路を具体的にイメージすることができます。また、職業体験の機会を提供することで、生徒にはさまざまな職場環境を体験してもらい、将来を考えるきっかけにしてほしいと考えています。キャリア体験学習で学んだ内容につながる職業体験先に行くことで、よりクリアな職業観を身につけられることも特徴の一つです。

卒業後の未来をイメージするための、8つの専攻。

— レインボースクーリングの他にも特徴的なプログラムはありますか。

伊藤 先ほどもお話したように、開志創造高等学校では多様な教育ニーズに対応するため、「8つの専攻」を準備しています。これは、高校卒業に必要な単位に加えて、自分の好きなことや得意なことを学びにする部活動のようなものです。参加は任意で、入学時はもちろん、学年の途中からでも興味を持った専攻に取り組むことができます。複数の専攻を同時に選択することも可能です。さらに、これらの専攻は卒業単位に含まれないため、自分のペースを優先して学ぶことができるのも魅力です。

 

— 具体的な専攻を教えてください。

高橋 職業探求専攻、高校・大学連携専攻、アスリート専攻、eスポーツ専攻、アニメ・マンガ専攻、海外留学専攻、医学科・難関大専攻、アントレプレナー専攻の8つです。基本は自宅等での映像視聴やオンラインLive授業ですが、対面型イベント等も考えています。開校後は8つにとどまらず、生徒の興味・関心に対応してラインナップを増やしていく予定です。

 

専門的知識を学んだ担任が、生徒を手厚くサポート。

— 通信制教育の場合、生徒へのサポート体制が重要だと思うのですが。

伊藤 オンライン教育が中心なので生徒と教師のコミュニケーションを不安視される方もいると思いますが、本校では担任制を取り、各生徒の学習進度や興味に応じて、個別に指導します。また定期的な面談を通じて、生徒の悩みや不安を解消し、学習や進路についてのアドバイスを行います。担任はプロのキャリアコンサルタントから指導を受け、キャリアサポーターとして進路サポートも行います。

高橋 レインボースクーリングの時間には生徒と一緒に活動しますので、その貴重な時間を使ってコミュニケーションを深めたいと思っています。また、生徒同士の交流を促進するために、インターネット上の仮想空間(メタバース)に学校を設け、生徒がコミュニティを形成し、情報交換などができるようにする予定です。

— オンラインによる通信制教育の場合、教員の役割は変わるのでしょうか。

伊藤 一番の違いは授業時間が少なくなることです。事前に録画・編集された動画授業を閲覧することで学んでもらうので、教員が何クラスも受け持ち、同じ授業を繰り返すということはありません。さらに添削課題というレポートも自動採点を導入する予定です。そうすることで生まれた時間を有効に活用し、生徒が自分のペースで学べるようにコミュニケーションやサポート、フォローに費やすことができる。それがオンラインによる通信教育の大きな強みだと思います。

 

— どのような学校にしていきたいですか。

高橋 開志創造高等学校は、個別指導の手厚さ、キャリア教育の徹底、柔軟な学びの提供、コミュニティの形成を通じて、生徒が自分の可能性を最大限に発揮できる環境を整えています。これにより、生徒全員が将来の目標を具体的に描き、社会での活躍を見据えた確かな進路を決定できるようサポートしていきます。その結果として、進路未決定率0%の実現を目指します。

伊藤 このように、生徒にとって“新しい時代の広域通信制高校”になるという信念のもと、2025年4月の開校に向けてスタッフが全力で準備を進めています。

 

開志創造高等学校 開校準備室

新潟市中央区紫⽵⼭6-3-5 開志専⾨職⼤学紫⽵⼭キャンパス4F
TEL:025-250-0662 FAX:025-250-0812

https://kaishi-souzou.jp

108法人1万2,000名以上を擁するNSGグループの一翼を担う開志創造高等学校は、グループの4大学、34校の専門学校、2つの高校のノウハウと教育実績をベースにした広域通信制高校。充実したサポート体制に加え、キャリア教育を徹底し、柔軟な学びの環境を提供することで進路未決定率0%を目指しています。


2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」に賛同し、SDGsの達成に貢献することを誓った広域通信制 開志創造高等学校が、大阪・関西万博の共創パートナーとして、登録されました。

 

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