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学生の声から生まれた「NSGカレッジリーグ大学園祭」 ― 2日間で延べ2万人が参加した学生交流の場。
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新潟県で専門学校を展開するNSGカレッジリーグは、11月13日(水)と14日(木)に新潟県内29校の約8,000人の学生とその家族4,000人を集め、「NSGカレッジリーグ 大学園祭2024」を朱鷺メッセで開催しました。このイベントは『学生同士の交流』を目的としてスタートしたもので、今年は2日間で延べ2万人が参加しました。
なぜこのような大規模な学園祭の開催に至ったのか、その背景や開催の意義、運営に込めた思いについて、NSGカレッジリーグ イベント委員会 委員長 田中 良さん(NCC新潟コンピュータ専門学校 副校長)にお話を伺いました。
学生の声をきっかけに生まれた、29校が集う交流の場
— 今年の「NSGカレッジリーグ大学園祭2024」の概要をお聞かせください。
田中 テーマは「NSGカレッジリーグ29校全員で、交流を深めて楽しもう」で、11月13日・14日に開催しました。メインステージではアーティストによるコンサートやパフォーマンスなど様々なイベントが行われ、学校ごとの催し物も充実しています。音楽系の学校は音楽やダンス、ファッションの学校はファッションショー、声優や俳優を目指している学校ではアニソンのライブやミュージカルのパフォーマンスなど、各校の専門性を生かした催しが展開されました。その他にも、各学校が独運営する模擬店もあり、非常に充実した内容でした。これらの催しは皆、各校の学生が考えて準備を行いました。
— NSGカレッジリーグ大学園祭の開催目的について教えてください。
田中 NSGカレッジリーグの大学園祭には、一つのストーリーがあります。以前、NSGカレッジリーグの各校を代表する学生を集めたイベントの中で「今後NSGカレッジリーグへ期待していることは?」というアンケートを実施したところ、「他校と交流をしたい」という意見が多く寄せられたことが開催のきっかけとなりました。学園祭を通じて、幅広い分野の職業を目指す学生たちが、互いの学びや活動に触れ合う機会を提供しています。
— 確かに、学校を跨いで交流するという機会はなかなかないかもしれませんね。
田中 NSGカレッジリーグには29校もの専門学校があり、それぞれが別な目標を持って学んでいます。また、校舎も新潟県各地にあるため、普段の授業では他校の学生と接点を持つ機会はほとんどありませんでした。そうした背景から、学生から全校合同の運動会や学園祭への要望が寄せられ、2015年にデンカビッグスワンスタジアムで初めて大運動会を開催しました。その際、学生たちが大変喜んでくれて、評価も高く、その翌年の2016には大学園祭がスタートしました。
— そのような大規模な「大学園祭」はどこで開催するのですか。
田中 新潟市のコンベンション施設「朱鷺メッセ」(収容人数:約1万人)の展示ホール(ウェーブマーケット)で開催しました。普段は大規模な見本市やアーティストのコンサートなどが行われる場所で、NSGカレッジリーグの学生約8,000人が一堂に集まるのは特別な機会です。
5年ぶりの全校合同開催で二日間で延べ2万人が参加。
— NSGカレッジリーグの学園祭の特徴は何ですか。
田中 なんといっても圧倒的なスケールだと思います。学生がゼロからイベントを企画し、特別な場所で非日常的な空間を作り上げることは、彼らにとって大きな学びになるはずです。また、全29校の特色や学びの成果を一堂に見ることができるのも大きな特徴です。さらに、他校との幅広い交流が生まれることで、NSGカレッジリーグに一体感が生まれ、『同じグループの仲間』であることを実感できる貴重な機会だと思います。
— 開催において重視する点は何ですか。
田中 「学生が主体となる」という点を大切にしています。準備から当日の運営まで、学生たちが自ら企画し、やりたいことを自由にやる。まさに彼らが主役のイベントです。
— 「NSGカレッジリーグ大学園祭2024」の例年との違いについて教えてください。
田中 学園祭が開始された2016年から2019年まではリアル開催していましたが、2020年はコロナの影響で中止、2021年はオンライン、2022年と2023年は学校ごとの開催でした。困難な状況を経て、今年は5年ぶりに全校が一堂に朱鷺メッセに会する形となりました。専門学校は2年制の学校が多いため、現在在籍している学生の中には、朱鷺メッセで大学園祭を経験している者はいません。初めての経験として、学生たちは特別な喜びや感動を味わったことでしょう。今回は2日間で、約8,000人の学生とそのご家族を含む延べ2万人が参加しました。
過去のノウハウを活かし、学生がのびのびと企画できる環境を用意。
— イベント委員会はどのようなメンバーで構成されているのですか。
田中 NSGカレッジリーグイベント委員会は、各校の校長や副校長を中心とした10名で構成されています。私をはじめ、初回から取り組んでいる職員も数名おり、これまでに多くのノウハウが蓄積されてきました。今年から全29校の教務部長がこの組織に加わったため、学生や教職員への情報伝達がより円滑になりました。
— イベント実行委員会の主な役割は何ですか。
田中 各学校との連携、出演者のブッキング、安全・衛生の管理などを担当し、大学園祭全体の枠組みを整え、各校や学生の実行委員会に引き継ぐ役割を担います。
— 学生の実行委員会というのは?
田中 学校を跨いだ12名の有志の学生で構成され、催し物や模擬店の企画から運営、オープニングやグランドフィナーレの進行に携わります。 SNSを活用した在校生向けの情報発信も学生実行委員会が担当します。学校が新潟県内各地に点在していることから、学生実行委員会のメンバーが集まることは難しいため、9月以降は週1回オンラインミーティングを重ねて準備しました。
— イベント実行委員会にはどのようなやりがいが?
田中 委員会のメンバーは、日頃はそれぞれの学校で活動していますが、他の28校のために協力できる活動は、このイベントが唯一です。そんな学校を超えた仕事に携わることができて、とても幸せな気持ちになりますし、自分たちの取り組みが学生たちに届くと思うと、大きなやりがいを感じますね。
学生に新たな学びの場を提供することが開催の原動力に。
— 大学園祭を通じて学生に学んでもらいたいことは何でしょうか。
田中 NSGカレッジリーグの大学園祭はスケールメリットを活かし、非日常的な空間の中で一体感を生み出す場所です。学生たちには、他校の仲間たちとの交流を通じて、日常の学びでは得られない新しい刺激や視点を感じ取ってほしいと思います。交流を通じて生まれる絆は、かけがえのない財産となるでしょう。また、我々教員にとっても他校の取り組みを視察し、知見を広げる機会として貴重な学びの機会になるとも思っています。それを各学校へ持ち帰り、学生との関わりの中で活かしたり、他校とのコラボレーションが生まれたら、教育の質をさらに高める事が出きるはずです。このような相互交流を通じて、NSGカレッジリーグ全体の絆がさらに強まることが期待しています。
— 学生のご家族が参加できることにも意義がありますよね。
田中 はい。学生の成長や学びを直接見てもらう貴重な機会です。ご家族にも日々の学びの成果を感じていただければと思います。また、NSGカレッジリーグのスケールや取り組みを知っていただく場としても重要です。
今後も学生の声を生かしてチャレンジを大切に、継続・発展を目指す。
— 大学園祭を運営して感じることはありますか。
田中 冒頭にもお話しましたが、この大学園祭が学生の声から生まれたことが重要だと思います。初年度は運営実績がなく時間も限られていました。それでも、「声を上げた学生が卒業する前に開催しよう」と懸命に準備を進め、年度内の開催を実現しました。このように、学生の声を大切にする文化がNSGカレッジリーグに根付いていることを実感しています。
— 「まずやってみよう」というのはNSGグループが大切にしている『チャレンジ精神』につながりますね。
田中 その通りですね。成功の反対は失敗ではなく、『何もしないこと』。チャレンジしなければ成功は得られません。こうした企業文化がなければ大学園祭は実現しなかったでしょう。そう考えると、2015年の大運動会の初回開催は大きな分岐点だったと思います。これからも学生からの意見を大切にし、運営を改善していきたいと思います。学生が主体的に関わり、交流を深める場として、この大学園祭がさらに意義のあるイベントになるように努めていきたいです。
NSGカレッジリーグ
オンリーワン・ナンバーワン教育で時代が求める即戦力を育成する日本最大級の専門学校グループ。新潟県と福島県で34校の専門学校を運営し、時代のニーズに合わせた304学科、541コースを設置。日本で唯一、文部科学省が分類する専門学校8分野をすべてカバー。卒業生は12万人を超えています。
新潟市中央区古町通2-541
TEL:025-210-8565 / FAX:025-210-8566
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