社員・職員のチャレンジをサポートするグループ内人事制度。成長を続ける「人財」を原動力として事業活動を推進。 

2023.08.24 Thu

NSGグループは教育事業を中核に、ベンチャー精神で社会のニーズに合った事業の可能性を追求し、多様な事業を立ち上げながら成長し続けてきました。それは社員・職員一人ひとりがチャレンジしてきた結果です。

NSGグループでは、社員・職員のチャレンジを推進するためにどのような仕組みや制度を設けているのか、そして今後さらに取り組んでいきたい事などについて、(株)NSGホールディングス人事本部 採用HRグループ部長 池田岳倫さんに伺いました。

ベンチャーマインドとチャレンジ精神を応援し、新たな事業を創造。 

― 新卒採用、キャリア採用に関わる人事の採用担当者から見た、NSGグループのユニークな所はなんですか? 

池田 NSGグループは社員・職員の一人ひとりの志や、夢、目標を大切にする組織なんです。現在1万人以上が働いていますが、一人ひとりがそれぞれの場所で、お客様のためによりよいサービスを提供したいとか、もっと新しい取り組みはできなかいかと考えている。そうした想いが例えば、新規事業の創造、既存事業のイノベーション、老舗企業の再生といった形になり、現在のNSGグループが出来上がっていきました。

― 社員・職員がチャレンジすることの良さとは何でしょうか? 

池田 NSGグループは、うまくいかなかった事を「失敗」ではなく「経験」と考えます。チャレンジして得た学びは次の機会への良い経験となって、その人の成長の糧になります。チャレンジする人財が、地域活性化やNSGグループの事業活動の推進エンジンです。そのような点からチャレンジを支え、加速させる様々な制度やしくみを設けてきました。

 

社員・職員のチャレンジをサポートする、さまざまな仕掛けやしくみ。 

― 具体的にはどのような取り組みをしてきたのですか?

池田 例えば、自己申告制度である「人材活性状況調査」です。これは、年に1回「経営方針」「職場環境への改善提言」「自己のキャリアビジョン実現にむけた異動配置や勤務地要望など」等について、社員一人ひとりの声を聞き、組織運営や人事ローテーションの参考として反映するものです。仕事を通じて個人が成長するための礎となる歴史のある制度です。

私自身も社員ですので、毎年、申告しています。記載するにあたって、自分が今どういう仕事をしているのかと少し立ち止まり仕事の棚卸しをしながら、将来どんなことに取り組みたいのか、どうなりたいのかと目標を考える機会となっています。そして、NSGグループとしてもっとできることは何か、日頃より温めていた新しい企画や事業プランなども記載できます。 社員一人ひとりが自分のキャリアに向き合うとともに、NSGグループの一員として挑戦心が掻き立てられる機会になっていると思います。

― 社員の皆さんのキャリア形成にとって、重要な機会になっているのですね。

池田 はい。そう思います。だからこそ、法人としてもその気持ちを真摯に受け止めます。もちろん全ての希望がその年に完全な形として叶うとは限りませんが、その内容を組織運営に活かしていこうとする取り組みです。

― 社員のみなさんが、やりたいことや挑戦したいことに手を挙げることができるような制度は他にもあるのでしょうか。

池田 はい。NSGグループ全体の人事制度として「チャレンジ公募」を行っています。グループ各法人の部門長などの役職者、グループ内で手掛ける新規事業担当者、M&A案件の担当者などに自由に応募できる制度で、自らの夢や目標にチャレンジできる機会の創出を目的としています。NSGグループならではと思うのは、公募の案件の事業領域が広いこと、職責の幅も広いことです。教育分野の新しいプロジェクトマネージャーや部門長、学校の立ち上げメンバーなどがありました。人事本部の同僚も公募制度を活用して採用担当の仕事を担っています。

― 制度が活用されているのですね。ほかにもNSGグループならではの人事制度はありますか?

池田 「グループキャリア人材制度」があります。NSGグループならではの事業の広さを活かしながら、創業から続くチャレンジするマインドを制度として推進しているものになります。2021年よりスタートした新しい制度です。グループキャリア人材に登録することで、法人を越えた異動やジョブローテーションをスムーズに行い、様々なキャリアの実現を可能とする、多くの事業領域と法人をもつNSGグループならではの制度です。これまでもグループ内の法人をまたいでキャリア形成しながらステップアップしていった人材はいるのですが、そこにさらに続く人材を輩出すべくスタートしました。

グループキャリア人材となるとNSGホールディングスに在籍しながら、各法人に出向しますので、一律の人事評価制度のもと職務を変わることができます。ジョブローテーションがしやすくなると、キャリア形成の幅が広がりチャンスが生まれやすくなる。モチベーションが高まり、組織は活性化する。そして、グループキャリア人材の多様な経験は法人間のノウハウの共有や新たなイノベーションの創出にもつながるものと期待しています。

― 社員の成長とともに企業の成長にもつながる仕組みなのですね。
  他にも、経営者養成をサポートする制度もありますよね。 

池田 さまざまな事業を展開するNSGグループは、100を超える法人で構成されています。言い換えれば100名以上の経営者・後継者が必要です。そのために経営人材がたくましく育つような取り組みとして、「次世代経営人財育成制度」があります。これはグループおよび各法人の将来を支える次世代経営人財の候補者を早期から研修やOJTを通じて育成し経営幹部として登用、抜擢していく制度です。

さらには「経営者能力開発制度」というものを設けています。これはグループ各社の経営幹部候補生や起業希望の職員・社員を対象に、MBA経営管理修士の取得、起業家育成を目指す大学院である「事業創造大学院大学」への通学費用を法人が補助する制度です。すでにグループ全体で300名以上の社員職員が学び、各法人で学びを生かし活躍しています。

グループ全体の成長を支える基盤づくりにチャレンジ。
人材の育成を通じて、豊かで幸せなまちづくりへの貢献を目指す。

 ― 具体的な効果は、目に見える数字に表れていますか? 

池田 スタートしたばかりの制度について効果はまだこれからと言えるでしょう。また、 一つ一つの制度がどのような結果につながっているかというのは、検証するのが難しいですし、経済活動は様々な要素が重なり合っているのですが、グループ全体の成長を支える基盤となるよう私たちもチャレンジしています。現在NSGグループの法人数は111、輩出してきた起業家・社長は135人にのぼり、たくさんの成長を続ける「人財」が各事業を引っ張っています。

― 法人の垣根を越えたチャレンジができるのも魅力ですね。 

池田 その通りです。例えば、教育から医療・福祉にキャリアチェンジしようと思ったら、一般的には退職して転職する必要があります。その点、事業領域が広いNSGグループの場合は、さまざまなグループ内でのさまざまなキャリア形成が可能です。専門学校や塾の先生だった人が、病院をM&Aして経営にあたり、新潟県内でも有数の医療法人グループに成長させたという事例もあります。現在所属する法人で経験を積み、そこで培われた、いわゆる持ち運び可能なポータブルスキルやどの分野でも通用するリーダーシップスキルを活かし、事業分野を横断したキャリアパスを築いていく。それが更なる社員のスキルアップにつながっていく。人の成長が事業の成長につながる。小さな民間教育機関からスタートしたNSGグループが多様な事業領域を持ち111法人のグループ企業に成長した背景にはこうした環境が重要な働きをしてきたと考えています。

― 人材の育成を通して、NSGグループが目指しているものは何でしょうか? 

池田 NSGグループは、社員・職員それぞれが暮らす地域を「世界一豊かで幸せなまち」にすることを目指して、地域を活性化する事業の創造に民間の立場から取り組んでいます。その実現のためにもチャレンジし、成長を続ける「人財」を原動力として事業活動を推進することで社会の発展に貢献します。

― 最後に、今後はこれらの制度をどのように進めていきたいですか? 

池田 インタビューの冒頭で説明した制度の1つである「グループキャリア人材制度」は2021年からスタートし、最近も研修や懇親会を行いました。このようにグループ内での人脈形成を促進するなど、新しく動き始めています。これからは時代に合わせて制度を、より進化させながら運用していきたいと考えています。そのほかの制度の詳細については、今後もまたご紹介できたらと思っています。

 

 https://www.nsg.gr.jp/blog/shigoto/

 

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