「食」「学び」「健康」に関する活動を通し、 笑顔、元気、勇気を発信するアルビレックスチアリーダーズ。

2024.07.09 Tue

プロフェッショナルチアリーダーズチーム「アルビレックスチアリーダーズ」を運営する株式会社アイ・シー・オースポーツマーケティング。日頃は試合でのパフォーマンスやチアリーダーズスクールの運営が主な活動ですが、積極的によりよい社会を築くために取り組んでいます。

どのような理念のもと取り組んでいるのか、具体的な活動内容、新しい試みや課題などについて、株式会社アイ・シー・オースポーツマーケティングの松本 遼さんと、アルビレックスチアリーダーズ24期キャプテン 須貝 梨々香さんに話を伺いました。

 

新潟県内の子ども食堂に、食材と笑顔を届ける「食」を通じた支援。

— コロナ禍を契機に積極的に地域と関わる活動を始めたそうですね。

松本 はい。コロナ禍になってスポーツの試合やイベントでダンスパフォーマンスする機会が激減して、今だからこそできる活動を考えました。そこで出た結論が、「新潟を応援し、元気にする活動」。地域の課題を解決する活動を、草の根的に展開しようというものでした。コロナ禍後も継続的に力を入れており、活動の幅は年々広がっています。

 

— 具体的にはどのような活動から始めたのですか。

松本 例えば新潟県内でスーパーマーケットを展開するウオロク様と新潟市社会福祉協議会と連携して、新潟市内の子ども食堂へメンバーが赴いて、食材を提供しました。そのほかにも新潟県フードバンク連絡協議会が運営する、食品ロスを減らしその食品を有効活用してもらう活動にも協力。その一環としてひとり親家庭などにクリスマスケーキを贈る「あしながサンタXmasプロジェクト」にも参加しました。

須貝 私たちは新潟県フードバンク連絡協議会のアンバサダーを務めており、アルビレックス新潟のホームゲームの際にブースで情報発信のお手伝いをしています。この取り組みはとても意義あるものなので、より多くの方にこの活動を知ってもらえるように頑張っています。

 

— 最近では能登半島地震で被害を受けた子ども食堂に食材を提供しましたね。

須貝 新潟市西区の子ども食堂、「にしっ子食堂」にレトルト食品などをお届けしました。これは食品関連企業の株式会社ライフプロモートの協力のもと行っている活動で、今年で3年目になります。合わせてダンスパフォーマンスを披露させていただきました。地域の方々の笑顔を見られてうれしかったです。

 

「学び」や「健康」をテーマにした新たな活動もスタート。

— 「学び」をテーマにした取り組みも始めたそうですね。

松本 食とは違う領域の活動ができないかと思い企画したのが、「ICT活用力向上イベント」です。子どもたちのICT活用能力の向上を目的とし、AI(ChatGPT)に触れる機会を設けました。これはOA機器などのレンタルを行っているパートナー企業、(株)クラフィティと連携して実施しているものです。直近では新潟市内の小学校にパソコンを持ち込み、新潟コンピュータ専門学校が企画、制作したVRキャラクター、V-Tuberチアリーダーの「笑主(えぬし)しぃ 」のポージングの画像制作を、5、6年生に体験してもらいました。

 

—「健康」というテーマでの活動もされていますね。

松本 今年から始めたのが、「健康ストレッチ・健康体操」です。従業員の健康管理に重きを置いている企業が増えていますので、メンバーが企業にお邪魔して、いっしょに身体を動かし、健康をテーマにしたトークセッションなども行っています。

須貝 そのほかにも新潟県内各地で幅広い年代の方を対象にして、チアダンスを通した健康教室を実施しています。ポンポンを振って踊ると、皆さん笑顔になられて。あらためて心身ともに健康になれるダンスだなと実感しました。これからも多くの市町村に出向きたいですね。

 

— コロナ禍で中断していた介護施設での健康体操を再開したそうですね。

松本 社会福祉法人愛宕福祉会が運営する複数の介護施設とオンラインで結び、健康体操を行いました。これはコロナ禍で培ったオンラインのノウハウを活用したもので、一度に多くの方が参加できるという大きなメリットがあります。施設の担当者からは、「入居者さんの笑顔が増えた」と喜びの声をいただきました。

 

— そのほかの活動があれば教えてください。

松本 女子スポーツを小学生の女の子に身近に感じてもらうために「スポーツ教室」を開催しました。これは同じ「アルビレックス」として活動するアルビレックス新潟レディース、新潟アルビレックスBBラビッツと協働して競技を体験してもらうものです。

須貝 私たちとチアダンスを体験した後、サッカーやバスケットボールの選手といっしょにプレーを楽しみました。この交流を通して女子スポーツにチャレンジする子が増えて、さらなる発展につながってほしいですね。

 

メンバー個々のSNSを通して、新たな活動の場を広げる。

— 社会改善への取り組みの他にコロナ禍から始めたことはありますか。

松本 コロナ前はチームの公式SNSしかありませんでしたが、コロナ禍に入って公の場での活動ができなくなったことを受け、情報発信のためにメンバー個々のSNSの積極運用を始めました。それがきっかけで、モデルや司会など活躍の場が広がりました。もちろんチアダンスがメインですが、これらはより多くの方に私たちの活動を知ってもらう意味でも大切なことだと考えています。

須貝 先日ファンイベントを開催したのですが、過去最高の入場数を記録することができました。これもSNSによる効果だと思います。また、私たちのパフォーマンスを見るために各アルビの試合会場に来てくださり、それがきっかけでチームのファンになってくれた方も。そのほかにもメンバーが新潟の魅力をSNSで発信することで、新潟のファンを増やし、地域を盛り上げられたらと思っています。

松本  SNSもパフォーマンスもそうですが、「見てくださる方に元気になってもらいたい」という気持ちでメンバーは頑張っているので、その熱意が伝わっているように感じますね。

 

笑顔、元気、勇気を届け、人をつなぐ存在に。

— 今後の目標を教えてください。

松本 引き続き地域に密着した活動を通して、新潟を盛り上げる一助になれればと考えています。今までにない活動にもチャレンジできれば。そして私たちがチアリーダーとして、「人やチーム、地域をつなぐ存在」を目指していることをアピールしたいですね。

須貝  私も同感です。つなぐ役割ができれば、本当にやりがいになりますからね。そのためにもパフォーマンスを見て、「笑顔になれた、元気になれた、勇気をもらえた」と言ってもらえるように頑張ります。その3つが私たちの活動のモットーなので。今後もメンバーの個性を発信しながら、1人1人が輝けるチームになっていけたらと思います。

 

 

 

アルビレックスチアリーダーズ

サッカー「アルビレックス新潟」、バスケットボール 「新潟アルビレックスBB」の専属プロチアリーダーズとして各アルビレックスのプロモーションや新潟県内外でのイベント出演、こどもたちへチアダンスの普及や施設訪問でのボランティアなど、地域に根ざした活動で “新潟から全国へ”笑顔と元気を届けています。

〒950-0932 新潟市中央区米山2-7-4ITPケヤキビル3F
TEL:025-246-8857 FAX:025-249-0808
https://www.albirex-cheerleaders.com

 

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