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スポーツをチーム医療で支える!新潟初の女性アスリート外来の開設
垣根を越えて協力し女性アスリートの活躍を支える。
今後力を入れたいことはありますか?
山本スポーツで力を発揮するために一番大事なことの1つがスポーツ傷害予防だと思っています。そのためにも選手と病院だけでなく、監督、トレーナーも選手をサポートできる環境を当たり前にしていきたい。スポーツ障害や疲労骨折を起こす前に、疲労の蓄積状況を早く見極め、環境やコンディションを把握することが必要です。より良いスポーツの環境を作ってあげるためにも、指導者と我々の接点やコミュニケーションが重要になります。
指導者に正しい情報を伝え、現場で活用してもらうことで、最終的には成績を良くする方法を一緒に目指すことができるんです。今後は各部活動の監督と接点を持ちながら、お互い連携を深める機会を増やしたいと考えています。
選手、監督、トレーナー、医療機関の連携ですね。
山本 現在も、新潟リハビリテーション病院の理学療法士と、併設しているメディカルフィットネスロコパークのアスレチックトレーナーが、新潟医療福祉大学の強化指定クラブの練習に週に1~2回程行っています。練習メニューの提供や、怪我をしている選手たちのケアを行っています。世界で活躍している水泳部などは、トレーナーも海外遠征に同行することもあります。
スポーツ医学の観点からも多職種いろんな診療科を越えることや、スポーツと医療との垣根を越えて壁を破っていくのも大事だと考えています。私は、これまでに15年間に2万人程の肘の検診をしており、今回『16歳までの「野球教本」(新潟リハビリテーション病院/監修)』も出版しました。野球では特有の怪我の問題があり、年齢や性別によってチェックするポイントが違います。今回のメディカルチェックでは女子野球選手に対して新潟県健康づくり・スポーツ医科学センターで投球の動作の分析を行ってもらうなど、競技ごとに合わせたメディカルチェックを行っています。様々な専門機関と関係があることで、問題の状況把握や診察、リハビリまでスムーズに情報共有できるので、アスリートにとって安心して来ていただきやすい環境ができています。
※16歳までの「野球教本」/監修 新潟リハビリテーション病院
今後のビジョンを教えてください。
山本 一番大切な事は現場に還元できることです。最終的には、全国、更に世界で活躍する女性アスリートへの医学的なサポートが結果に繋がるのが理想です。
積極的に女性アスリートたちと医療とが関わる機会を増やして、ケガを予防し、地域の大事な子どもたちを育ててゆく。スポーツを頑張る選手や女の子たちに恩恵をもたらせるような活動をしていきたいと考えています。
新潟リハビリテーション病院
〒950-3304 新潟県新潟市北区木崎761番地
TEL 025-368-7400 FAX 025-388-3010
E-mail : hitoshi.ogata@aiko.or.jp
http://www.niigata-reha.jp/
女性アスリート外来
【担当医師】
森川 香子(新潟市民病院 産婦人科)
【完全予約制】
毎月第2金曜日 午後3時半から5時半
【ご予約・お問い合わせ】
予約センター TEL 025-388-2116(平日 9:00~17:00)