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VR・AR技術を学ぶために生み出されたバーチャルキャラクター「笑主しぃ」
最近、VRやARといった言葉をよく目にするようになりました。VRはVirtual Realityの略称で、コンピュータが生成した仮想的な空間をあたかも実世界であるかのように体感することが出来る技術です。ARはAugmented Realityの略称で、実世界の空間にバーチャルな視覚情報を追加して表示することによって人々の目の前にある世界を仮想的に拡張するという技術です。
こうした技術は、様々な産業での活用が期待されています。例えば医療分野などでは体内の様子を3Dデータとして表示することで立体的に患者の体の状態について把握し事前に手術のシミュレーションが可能になります。また、産業分野では教育やトレーニングに利用されています。トヨタ自動車では自動車整備の手順をVR空間で体験出来るゲームを開発し、実車がなくとも整備のトレーニングが可能になっているそうです。身近なところではスマホゲーム「ポケモンGO」のカメラを通してリアルな世界に、デジタルなポケモンが重なって表示される機能にAR技術が活用されています。
「笑主しぃ」は新潟コンピュータ専門学校のオリジナルバーチャルキャラクター
新潟コンピュータ専門学校にはゲームを開発するためにプログラムやキャラクター等のデザイン等を学ぶゲームクリエーター科があります。同科はVR技術を活用して、新潟市 経済部 成長産業支援課と連携。バーチャルキャラクターによるライブコミュニケーション・情報発信事業の実証実験を授業に組み込み、開発を開始。企業と連携してバーチャルキャラクターを活用したVRコンテンツの制作を現在行っています。実証実験にはVR・ARに特化したコンテンツの開発を行っている新潟の企業“株式会社シーエスレポーターズ”に特別授業の実施、作品添削など協力して頂いています。同社はバーチャルYouTuber「東雲めぐ」の配信を行っているほか、プロ野球日本ハムファイターズとコラボした「バッター体験VR」、Bリーグアルバルク東京とコラボした「バスケットボールVRゲーム」を開発するなど様々なVRコンテンツを開発しています。
新潟市 経済部 成長産業支援課と連携した実証実験で使用されるキャラクター「笑主しぃ」は、VRコンテンツを作成する際の教材として新潟コンピュータ専門学校で開発されたオリジナルバーチャルキャラクターです。学生たちはこのキャラクターを使って人の動きをCGキャラクターで再現させたときにいかに自然な動きに出来るかといったことを研究しています。また、学生有志で運営しているYouTube チャンネル「にいがたCチャンネル」でも「笑主しぃ」が使用されバーチャルYouTuberとして新潟の魅力を紹介しています。
「笑主しぃ」はゲームクリエーター科とCG・Webクリエーター科の教員と学生達が協力して開発しました。
チアガール風のコスチュームは新潟を応援するため。カラーは新潟市をイメージしていて、オレンジは日本海の夕日、青は日本海と信濃川、白は白鳥とお米を表しています。腕と太もものアーチ型のデザインは国指定重要文化財で新潟市のシンボルとして親しまれる萬代橋がモチーフとなっています。
「VTuberコース」が2020年4月スタート
新潟コンピュータ専門学校では、高度な情報化社会に必要なAI、ネットワーク分野の人材だけでなく5G時代に必要とされる仮想空間でのサービス開発に必要な人材育成にもいち早く取り組んでいきます。
新潟コンピュータ専門学校
eスポーツ、AI、セキュリティ、VR、ゲーム、CG、Web、デジタルアニメ業界で必要な高度なITスキルと知識を備えた人材を育成します。
http://www.ncc-net.ac.jp/
新潟県新潟市中央区古町通7-935 NSGスクエア7F
TEL/025-227-1121 FAX/025-222-8594
「VTuberコース」
Unityを用いたVR / MR / ARエンジニア、次世代高速通信技術5Gスキル、国家資格「基本情報技術者試験」のカリキュラム、さらにAIやサイバーセキュリティのスキルなどを学ぶ。さらに、3Dモデリングやキャラクターデザイン、映像収録から編集といったVTuberに関するスキルを習得出来るカリキュラムを用意し、IT知識を持つ次世代クリエーターを育成します。