SHOW! × CHIBI UNITY ダンスで新潟から世界へ挑戦!

2024.07.19 Fri

国際音楽・ダンス・エンタテイメント専門学校(以後、SHOW!)の在校生2名と卒業生3名、ダンス科講師6名が、2023年の2月にアメリカで行われたダンスの世界大会「VIBE DANCE COMPETITION(ヴァイブ・ダンス・コンペティション)」に「CHIBI UNITY(チビユニティ)」のメンバーとして出場し優勝、世界一に輝きました。CHIBI UNITYは「新潟から世界へ」を合言葉に活動しているダンスグループで、SHOW!は2021年から「CHIBI UNITY専攻」を設け、代表の国友慎之助先生監修のカリキュラムで、個人のレベルに合わせた上達を図ってきました。その集大成が、この輝かしい授賞です。

どのような経緯でCHIBI UNITYと連携を結ぶことに至ったのか、指導内容や学生の頑張り、学内への影響、今後の展望などについて、SHOW!副校長 山本 雄太さんにお話を伺いました。

 

CHIBI UNITYと連携し、新潟をダンスで盛り上げる。

— 「CHIBI UNITY」との連携が始まった経緯を教えてください。

山本 2016年にCHIBI UNITYの代表である国友慎之助さんとお会いして、「新潟をダンスで盛り上げたい」という話をさせてもらいました。国友さんも賛同してくださいまして、「ぜひ、いっしょにやりましょう!」と意気投合。それ以後、教育環境の整備をサポートしていただいています。

— 具体的にはどのような連携を図ったのですか。

山本 まずは本校ダンス科のHIPHOP 授業の講師を、CHIBIUNITYのメンバーの方にお願いしました。そして2019年からはその他にも、ジャズやバレエなど幅広く受け持っていただいています。基本的にCHIBIUNITYの決まった方に講師を務めていただいておりますが、海外で活躍しているメンバーが新潟に帰ってきたときには特別にレッスンをしていただいています。K-POPのグループのバックダンサーで世界ツアーに参加している“SHURI(しゅり) ”さんなどがそうです。また国友さんには特別顧問として全校生への講演を年に2回お願いしています。

 

CHIBI UNITYのレッスンに参加し、世界の扉を開く。

— CHIBI UNITY専攻を開設したそうですが、どのような授業内容ですか。

山本 2021年からスタートしましたが、現在2学年合わせて4名が専攻しています。学校の授業終了後にCHIBI UNITYのスタジオに出向き、メンバーと一緒に同じレッスンを受けています。毎日3時間以上ですよ。練習量がケタ違いです。2年間ダンスに没頭した生活を送り、将来は世界で活躍したい。みんなそんな熱い想いでレッスンに励んでいます。

— ダンスレッスンの他にも取り組んでいることはありますか。

山本 週に2日、インターンシップとしてスタジオ業務を体験しています。ダンサーという職業柄、映像を制作してアピールすることも重要なので、その撮影や編集をサポートしながら技術を学ばせてもらっています。また新潟市内の小学校でのダンスレッスンにアシスタントとして同行することも。これらのスケジュールは学生自ら立てています。「どうしたら成果が出るのかを、しっかり自分の頭で考える」というのがCHIBI UNITYの方針だからです。

— CHIBI UNITYに参加することで活躍の場が広がりましたね。

山本 その通りです。昨年の2月にアメリカで行われたダンスの世界大会「VIBE DANCE COMPETITION」にメンバーの一員として在校生2名と卒業生3名、ダンス科講師6名が出場し優勝。なかでも三宅優太さんは本校入学後にダンスを始め、ダンス歴9か月で大会メンバーに入り、優勝を経験しました。今はCHIBI UNITYの主要メンバーとして海外での活動にも参加しています。


写真 左:三宅優太さん

 

学校全体へも波及効果が生まれている。

— 指導してもらうことで、学生に変化は見られましたか。

山本 授業に対する姿勢が変わりました。一言でいうと活気があるのですよ。例えば先生がスタジオに入ってきて「授業を始めます」と言うと、学生は大きな声で「お願いします!」と返答します。挨拶や礼儀などの“人間育成”を大切にするのが、CHIBI UNITYの指導スタイルですね。

— なぜ、そのような指導スタイルに重きを置くのでしょうか。

山本 技術が優れたダンサーは世の中にはたくさんいます。しかしその中で勝ち残るための鍵は人間性。周りから“応援したい”と思ってもらえる人間になることが重要で、そんな人物がどんどんチャンスをつかんでいきます。まさにCHIBI UNITY効果ですね。

—CHIBIUNITYの存在はダンス科以外にも良い影響を与えていますか

山本 一つの専攻がブレイクすると、それによって他も引き上げられるといった波及効果が生まれているように思います。例えばK-POPエンタテイメント科は、CHIBI UNITYの活躍に刺激を受け、これまで以上に産学連携のプロジェクトを積極的に推進するようになりました。特に、東京のK-POPアーティストを輩出している「STUDIO MARU」との連携により、高水準のレッスンを提供しています。

 

新潟から世界へ挑戦。学生の夢は広がる。

— SHOW!独自の海外でのプロジェクトを企画したそうですね。

山本 ある本を読んでいるときに、フィリピンのセブ島で活動している英会話スクールの代表の存在を知りました。“語学は実践することが大切。だからここに学生を行かせたい”とヒラメキ、すぐ連絡。現地も訪問し打ち合わせをしました。そこにCHIBI UNITYを加えて、「学生は英語を勉強しながら、夜はセブ島の子どもを集めてダンスレッスンをする」というプランが決定しました。

— コロナの影響で中断したと聞きましたが、実現されましたか。

山本 はい。3年越しに念願の海外企画が実現しました。本校の卒業生2人がセブ島に赴き、ダンスレッスンを行ってきました。このような企画は今後、中国や韓国、インドネシアで実現できないかと思っています。

 

— 今後のコンテストや発表会などの予定を教えてください。

山本 6月に行われたスペインでのオーディション番組(ゴット・タレント・エスパーニャ)に本校の学生2人がCHIBI UNITYの一員として参加。予選を突破し、準決勝に進むことになりました。またダンス科としては12月の発表会に向けて構成を組み立てているところです。今年の会場は例年より広い新潟市民プラザなので、多くの観客の前でのパフォーマンスができると学生は張り切っています。

— 今後のダンス科の目標を教えてください。

山本 “ダンスが仕事になる環境を広げる”ことが目標の一つです。今はまだ日本国内での活躍の場が決して多くはないので、活躍機会を作り出すこと。また、CHIBI UNITYのように世界を目指すことで活躍の場は広がります。学生の進路の選択肢を増やす意味でも、あらゆる連携を模索しながら、学生が羽ばたける可能性を増やしていきたいですね。

国際音楽・ダンス・エンタテイメント専門学校

新潟にある音楽系専門学校で、歌、楽器、ダンス、K-POP、音楽ビジネス、映像、音響・照明、作曲・編曲、レコーディングが学べる学校です。また日本で唯一K-POPを学べる学科「K-POPエンタテイメント科」があり、全国からK-POPを学びたいという学生が集まっています。

学科
音楽アーティスト科/ダンス科/K-POPエンタテイメント科/音楽ビジネス科/映像デザイン科/音響・照明科/サウンドクリエイター科/総合エンタテイメント科/総合エンタテイメント・大学科/ 研究科

新潟県新潟市中央区古町通7-935 内 NSGスクエア
TEL:0120-086-349/FAX:025-225-1163
https://show-net.jp/

山本 雄太
国際音楽・ダンス・エンタテイメント専門学校 副校長
新潟市出身。東京の大学を卒業後、教育関連の会社に就職。3年後に退職し、東京で2年間ダンス技術の向上と人脈づくりに励む。2010年にUターンし、NSGグループに入社。音楽・ダンス・K-POP・音響・音楽ビジネスが学べる「SHOW!国際音楽・ダンス・エンタテイメント専門学校(以下「SHOW!」。)」に配属。2021年に副校長へ就任。世界各国で開催されている「ヒップホップダンス チャンピオンシップ」の審査員を務める。2020年に行われた南米のボリビア大会に日本人唯一の審査員として選出された。その後、 最高峰審査資格・エリートジャッジに挑戦し、見事に取得。2024年8月の世界大会でも日本人唯一の審査員として選出された。

各種リンク