グループを横断した交流を図り、未来ビジョンの実現を考える研修「NSGネクスト」

2025.03.06 Thu

事業領域
ビジネスソリューション

NSGグループでは、入社後一定期間が経過した社員・職員を対象に「NSGネクスト」という研修プログラムを実施しています。この研修では、NSGグループの歴史を振り返るとともに、グループ討議等を通じて理念の理解と浸透、社員・職員間の交流の活性化を促進しています。

NSGネクストがどのような背景で生まれ、どのような取り組みが行われているのか、NSGグループ人事本部の柳瀬さんにお話を伺いました。

法人の垣根を越えて“交流”を図り、グループの未来を考える機会に。

― NSGネクストの概要を教えてください。

柳瀬 NSGネクストは、NSGグループに入社し、一定期間が経った社員や職員の方々を対象にした研修プログラムです。具体的には、新卒入社2年目の方や、キャリア入社1年目の方が主な対象となります。NSGグループの歴史や理念、スケールメリット、シナジーを理解し、グループ全体の未来について考える機会を持っていただくことが目的です。2016年に始まった当初は対面形式でしたが、コロナ禍の2020年以降はオンラインでの開催に切り替えています。

― NSGネクストの具体的な目的について詳しく教えてください。

柳瀬 NSGネクストの目的は、大きく3つの柱に分かれています。第1に、NSGグループの歴史や理念を学ぶことです。この研修は、グループの成り立ちや理念・価値観への理解を深め、他法人とも同じ経営理念でつながっていることを再確認する上で重要な役割を果たします。

第2に、NSGグループのスケールメリットやシナジー効果を知ることです。NSGグループは多様な法人が連携を行っています。それぞれの法人の強みを活かしながら連携することで、新たな価値を生み出すことが可能です。この研修は、そのスケールメリットを実感し、今後の業務に活かす方法を考えるきっかけにつながります。

第3に、グループを横断した“交流”の促進です。普段関わる機会の少ない事業分野の社員・職員同士が交流し、新たなつながりを築くことで、今後の仕事にも良い影響が生まれると考えています。例えば、他法人の社員・職員とディスカッションすることで、これまで気づかなかった多様な視点を得られることを期待しています。

― 研修当日以外にも取り組んでいることがあるそうですね。

柳瀬事前課題として、「NSGグループ代表メッセージ」と、「NSGグループの歴史、理念、ビジョン」の動画を視聴してもらいます。池田代表のNSGグループへの想い、社員・職員がこの研修を受講する際の心構え、歴史、理念、ビジョン等に研修受講前に触れていただくことで、当日の研修をより効果的なものにすることを意図しています。

― 当日の研修はどのように行われますか。

柳瀬研修では、まず個人ワークで新規事業のアイデアを考えた後、5人ほどのチームに分かれます。チームごとに、オンライン上で同時閲覧・編集可能なワークシートを活用して、個人ワークで考えた新規事業のアイデアを共有し合い、チームとしてそれらを1つにまとめられるよう議論を進めます。最終的にチームごとにまとまった1つのアイデアを全体で発表し、フィードバックをもらうという流れです。
また、研修の終盤では、各チームから1名ずつ感想を発表する時間も設けています。感想や振り返りを全体で共有することで、各参加者が多様な視点を理解することを促進できればという狙いです。全体での感想共有後に、チームごとでも感想の共有を行ってもらいます。

参加者からは、「異業種の方々と有意義な交流ができた」と好評。

― これまでどのような事業アイデアがあげられましたか。

柳瀬 NSGグループには、全職員･社員が共有し業務に当たるものとして、「未来ビジョン」があります。これからグループが大きく飛躍を目指す分野と、その分野で展開を図っていく内容を示したものです。2024年度は、「そんな未来ビジョンを実現するために、NSGグループで取り組むべき新たな事業」を考えることをグループワークのテーマとして討議が行われ、６つの事業分野ごとに以下のようなアイデアが出てきました。

●教育・文化分野：「中高一貫校の設立」「オンデマンドによる職員向けキャリア教育」
●医療・介護・福祉分野：「福祉×美容生きる楽しみを提供するケアビューティスト育成」「介護施設入居者と家族、入居者同士の交流促進のためのアプリ開発」
●健康・スポーツ分野：「障害者スポーツクラブ、ユースチームの設立」「スポーツ指導者マッチングビジネス」
●観光・イベント分野：「GW期間の田植え体験ツアー」「新潟の魅力を伝えるオールインクルーシブ旅行」
●食分野：「食料ロス削減のためのコンフィチュール製作販売」「発酵食品カフェ」
●農業分野：「プロスポーツクラブと連携した農業体験」「包括的循環型農業のビジネスモデルの確立」

他部門と連携し、グループ全体の発展に貢献する。

― 新たに始めた取り組みはありますか。

柳瀬 NSGネクストの実施にとどまらず、グループ全体のシナジー創出の場として、部門の垣根を越えた連携強化に取り組んでいます。具体的には、研修で新規事業アイデアを考えることもあることから、2024年度から受講者に「NSGブレスト協議会」の案内を始めました。
「NSGブレスト協議会」は、事業創造本部を中心に進めている取り組みですが、組織や事業、地域の活性化に資するアイデアを社員・職員から募集し、今後のグループの中核を担う有志が積極的に参画するプロジェクトです。グループを横断した交流が図れる点や、NSGグループのシナジーを発揮した地域活性化のアイデアを検討する点など、NSGネクストとNSGブレスト協議会とは親和性があります。今後もNSGブレスト協議会の告知を継続して、社員・職員に交流の場を提供する橋渡しができればと考えています。