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人も動物も幸せに暮らせる社会のために、「人と動物の共生」をサポートする。
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開校以来、ペットを通じて地域と関わる。
―学生さんも積極的に地域の活動に参加しているようですね。
磯部 犬猫の譲渡会のボランティア参加を積極的に勧めています。どのように里親へもらわれているか実感を持って知ることは、将来その道に進む学生の勉強にもなります。また、学校の外に出て地域の方々や関係団体の方々と交流することで、人と人の関わりの大切さや礼儀やマナーといった社会人としての基礎を学べます。その他にも毎年行われている動物愛護週間のイベントや、11月に開催された「錦鯉サミット」の運営サポートなどにも、学生が自ら進んで参加していました。
― 介護施設への訪問活動も行なっているそうですね。
磯部 はい。開校当初から22年間大事にしている取り組みで、介護福祉施設に授業でトレーニングした犬や猫、ハムスターなどを連れて訪問活動を行なっています。入居者の皆さんは、動物と触れ合うことで、表情が豊かになります。アニマルセラピーと呼ばれ、科学的にも心身に良い影響があると言われています。
― 訪問活動を行なう際に考慮していることはありますか?
磯部 初めに「人と動物の共生」ということに触れましたが、世の中には動物が好きな方もいれば、苦手な方もいます。また連れていった動物のストレスケアも忘れてはなりません。人と動物の両者にとって快適であることに配慮して活動することが大切です。今はコロナ禍で中断していますが、この活動を通じて学生には「人間の福祉」も「動物の福祉」も考えられる人になってもらいたいですね。
ペット社会に必要とされる夜間急患ケアに協力。
― 学校の施設内に「動物夜間急患センター新潟」を設立した経緯を聞かせてください。
磯部 2018年に設立したのですが、当時は新潟県内に夜間診療をしている動物病院は少なく、当校が校舎を改修したタイミングで、新潟県内の獣医師の先生方とのご縁から校舎の一室を「動物夜間急患センター新潟」として提供することになりました。運営は県内の37名の獣医師が出資して設立した合同会社動物夜間急患センター新潟が行っています。病気や怪我で苦しむペットたちと、彼らを心配する飼い主さんを助けるお手伝いができればと考えたからです。
― 学校の実習室を利用されているのですか?
磯部 はい。昼は学生が授業で使用している実習室を夜間救急病院として活用していただいています。診察室、手術室、レントゲン室などの設備は動物病院と同じ基準を満たし、新潟県に認可をいただいています。日々の救急対応は、新潟県内の多数の獣医師の先生方が交代で、日常の勤務を終えてから担当していらっしゃいます。365日運営し、深夜1時まで診察を受け付けており、ほぼ毎晩、患者さんが訪れています。わざわざ佐渡市から船に乗って来られたこともありました。多くの飼い主や動物の役に立てているのではないかと思います。
国際ペットワールド専門学校
愛称「WaN」は「World animal and aquarium Network」の略で、動物に関わる「動物看護師」「トリマー」「ドッグトレーナー」「動物飼育員」「ペットショップスタッフ」はもちろん、水生生物に関わる「水族館スタッフ」「ドルフィントレーナー」「アクアリウムクリエーター」「アクアリウムショップスタッフ」「養殖・養鯉場スタッフ」など動物業界で幅広く活躍ができるプロを育成する専門学校です。
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