生徒の夢を叶えるのが私の夢。初心を忘れず、学習塾で成長を続け、成果を生み出す

株式会社NSGアカデミー / 杉山 恵梨子
2021.06.11 Fri
PROFILE
杉山 恵梨子
株式会社NSGアカデミー NSG教育研究会 小針校 校舎責任者
東京の大学卒業後、2008年に新潟県内を中心に学習塾を経営する(株)NSGアカデミーに入社。長岡市内の校舎で2年、新潟市内の校舎で9年経験を積み、その後柏崎市内の校舎責任者を務める。2021年4月より学習塾激戦区といわれる小針校にて校舎責任者を務める。
新卒で入社。希望していた学習塾の仕事に就くものの、
自身の授業内容に満足できない日々。
努力の中で、自分の授業スタイルを見つける。
そして、社内の職能向上イベントでグランプリを獲得。
着実に経験と自信をつけて、校舎責任者に就任。
リーダーとして校舎の職員たちと思いを共有しながら
校舎責任者として考える学習塾の仕事とは

子どもの可能性を広げる、意義のある仕事

子どもの将来を見据えてどのような教育を行なっていますか?

常に「難しくても諦めない大人に育ってほしい」という思いで私自身も授業に取り組んでいますし、校舎としてもそういった教育を行う場所にしたいと考えています。例えば、教えた数学の方程式は社会では使わないかもしれないけれど、頭を使って考えた経験や、目標の中学校や高校に行きたいと思い、そこに向けて頑張った経験は貴重です。学校を卒業して社会に出た時に、きっと生きてくると思います。また私の教育のモットーは、目標に向かってスムーズにスタートを切れるように、一緒になって考える。そしてやさしく背中を押してあげて、自分で走って行けるような土台を作ることです。学習塾での勤務が10年以上経ちましたが、試行錯誤を繰り返して、そのような考えにたどり着きました。

そもそも、どうして学習塾で働きたいと思ったのですか?

大学生の時に東京で家庭教師のアルバイトをしていたのですが、生徒から「ありがとう」と言われたのが嬉しくて。その経験から働くなら学習塾がいいと思いました。自身の仕事の結果として、子ども達に感謝される。そんな仕事に魅力を感じました。また子ども達が希望する進路に進み、将来の可能性が広がるお手伝いができるので、地域貢献につながる意義のある職業だとも思っていました。

授業力を鍛え、自信を持って教えられるように

学習塾での仕事は順調にスタートできましたか?

大学時代は文学部だったので、授業は国語・英語・社会を担当しました。でも、他の先生と比較して自分の授業はなかなかうまくいかない。何をどう教えていいかわからない…。そんな悶々とした日々を過ごしていた時、「理系科目を教えられますか?」と上司から打診がありました。何が何でも現状を変えたいという思いから、即座に「できます」と答えました。理系は明確な答えがあるから、生徒と一緒に答えを見つけるような授業をすればいい。そんな理由から、理系への転身を決断しました。

どのように理系の教え方を身に付けたのですか?

ベテランの先輩の授業を見学したり、授業後の黒板を見たり、先輩の先生が作ったプリントを解いてみるなど、積極的に自分から現場で行われていることのインプットをするようにしました。理系の新しい先生が赴任するたびに、その先生の教え方を見せていただいていましたね(笑) おかげで少しずつ教え方のコツを掴むことができました。

理系の担当に変わって自信が持てた出来事があったそうですね。

はい。自分なりに努力して再スタートしましたが、それでも生徒からは「授業が分かりにくい」と言われることがありました。そんな頃に転機となったのが、「NSG授業力グランプリ」です。それはNSG教育研究会内で行われた授業力の向上を図るためのイベントで、全校の職員が数名でチームを組み、一つの授業を作って発表するものです。その年は私がチーム代表で授業をする担当になって、スマホで音声を録音するなど、とことん練習しました。他の2名の先生もアドバイスしてくれて、その甲斐あって、グランプリを獲得することができました。この経験で大きな自信がつきましたし、それ以後の授業のクオリティを上げることができたと思っています。

初めての校舎責任者、苦難を乗り越え高実績

初めて校舎責任者になったときはどうでしたか?

入社して9年目に校舎の副責任者になり、責任者の隣で2年間、報告書の作り方や具体的な目標の立て方などを学びました。その後、柏崎本校に赴任と同時に校舎責任者に就任。副責任者をやっていたおかげで生徒人数の管理、夏期講習などの季節講習やイベントの立案や部下のマネジメントなどの校舎運営に関する実務に関しては戸惑うことがありませんでした。しかし、初めての地域で事情がわからない。エリアが変われば生徒が目指す学校が変わるので……。校舎の方向性を決めるという点では正直1年目は戸惑いの連続でした。

意識することを変える必要があった。

そうですね。校舎責任者になるまえは、自分の担任しているクラス、担当している生徒だけが業務の範囲でしたが、校舎責任者になってからは、校舎の生徒全員が意欲高く通塾しているか、学びの成果がでているか、というのを考える必要があります。例えばテスト結果を分析することや、生徒一人ひとりの成績を見ることはもちろんですが、校舎全体としてどういう状況にあるのかを意識するようになりました。

また校舎責任者になって、「リーダーとしてどういう校舎にしたいかを、校舎内の職員としっかり共有しなければいけない」と思いました。そして、「学習塾の原点である、良い授業をする」ということを再確認。言葉にすると漠然としていますが、その話し合いのプロセスの中で校舎の方針や目標を職員全員と共有できたことで、良い方向に向かったと思っています。
そして、その成果として、中学校受験、高校受験ともに生徒全員が合格。倍率が高かったので大丈夫かな?と内心ドキドキしていましたが、全員受かった時にはシビレましたね。子供たちの笑顔は言葉にできないほど嬉しいものでした。初めて責任者になって不安もありましたが、何とか結果を残せたことは、自信につながりました。

校舎責任者としてのやりがいも出てきた。

校舎責任者は、どんな校舎にしたいのか考えて、それを具現化できるのがやりがいです。めざす校舎に近づくために、職員にアイディアをもらったり、NSG教育研究会の他校舎がやっていることを参考にしたり、時には他校舎の報告書を読んでこっそり真似をしたりします。
例えば、生徒募集のために、案内を送付するタイミング・内容などを考えることも大切な仕事です。今年の春期講習では、広告宣伝費の予算を管理し効果的な使い方を考えました。今までやっていなかった手法を試してみようと思い、業者を探すところから行いました。広告紙面を作ったり、対象とするエリアを決めたり、代理店の方とやり取りをしたり。自分がやりたいことが形になるのはうれしいことです。うまくいくことばかりではありませんが、日々講習への申込数が増えていくと、「地域の方に必要とされている」と感じます。

助けられていた分、助ける側に

今年度からまた新たな挑戦ですね。

はい。この春から、新潟市の小針校に異動しました。ここは多くの学習塾が立ち並ぶ激戦区なので、より教育成果にシビアなエリアだと感じます。今まで培った力を思いきり発揮したいと考えています。それがひいては地域の教育環境の更なる向上に繋がるものと信じています。また、初めて若手社員の部下とともに仕事をします。部下の育成も校舎責任者の大事な仕事。これまで私が先輩方にしていただいたように、サポートして成長してもらえるように努めたいですね。

また、校舎全体の環境づくりという面でも尽力したいと思っています。職員全員が校舎全体の授業や教育について同じ方向を向けるように根気よくコミュニケーションを取りたいと考えています。またコミュニケーションが取りやすい雰囲気作りを心掛けたいですね。

学習塾で働く醍醐味を聞かせてください

子どもと話すのは好きですし、逆に子ども達と話すことで元気をもらうこともあります。だから、これからもずっと塾の運営、塾の仕事をしていきたい。そして、クラス単位での学習指導にこだわりたいと思っています。それは、これからの人生、常に誰かがそばにいてサポートしてくれるわけではないので、生徒にはクラスという集団の中で、わからないところがあったら、自分から積極的に発言をする経験をしてもらいたいからです。生徒から喜ばれ、夢を叶えるお手伝いができる。こんなにいい仕事はないと思います。学生時代に学習塾で働きたいと思っていた時の初心を忘れずにいたいですね。

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